子どもとハイタッチする松井秀喜氏(右)=撮影・園田高夫

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 巨人、米大リーグヤンキースで活躍した松井秀喜氏が12日、東京・明治神宮外苑室内球技場で開催された「サンリオベースボールアカデミーin東京」に講師として出席後に取材に応じ、9日に86歳で亡くなった張本勲さんとの思い出を語った。

 巨人の大先輩である張本さんは、松井氏のプロ1年目である、1993年の秋季キャンプと2年目の春季キャンプで臨時コーチを務め、指導を受けたという。

 「当時、自分は結構足を上げて打ってたんですけど、“足を上げない方がいいんじゃないか”って言われたのを覚えてます。1年目、少しずつ結果が出始めたんで、当時19歳の松井秀喜は、それを素直に聞く耳を持ってなくてですね、足を上げないと言うふうな形にはならなかったんです。ある意味、反抗してしまったというか」と述懐。

 “反抗”する松井氏に対して張本さんは「絶対やるべきだ」と強い口調で何度も何度も声をかけてくれていたという。

 「その後を考えると、自分、だんだん足を上げなくなりました。張本さんは、その時点から私のバッティングを、足を上げずに打った方がいいと見抜いてたんじゃないかな。結果的にそうなった自分も、こっちの方がいいなと。感覚というより、ちゃんと実績に裏付けされた、目を持たれてたんだなと思いましたね」。しみじみとした口調で振り返った。

 「足を上げなくなってからは、すごく優しくしてもらいました。いや、ほんとに」。粘り強く助言を送ってくれた張本さんへの感謝を口にした。