9・10月の代表メンバーを発表したブラジル 指揮官が現状の課題を指摘 ベテラン選手には「”未来”ではなく”現在”」
ブラジルサッカー連盟は、9月・10月の代表ウィークに臨むブラジル代表メンバーを発表。チームを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、2026年ワールドカップ後の新たなチーム作りについて語った。
ブラジル代表は9月25日と29日にオーストラリア代表と、10月3日にインド代表と親善試合を行う。DFマルキーニョスやFWヴィニシウス・ジュニオールといったワールドカップのメンバーも召集された一方で、MFカゼミロ、MFルーカス・パケタ、FWマテウス・クーニャなどが外れた。またFWジョアン・ペドロ、FWエステバン・ウィリアンといった再招集組に加え、多くの若手選手も召集。アンチェロッティ監督は、2030年ワールドカップに向けた今後のチーム作りについて、守備陣と攻撃陣には十分な選手がいる一方、中盤には人材面での課題があると説明した。
「現時点でいくつかのポジションは十分にカバーされている。将来的に守備で問題を抱えることはないだろう。攻撃陣についても同じだ。ただ、中盤の選手については選んでいかなければならない。現時点では、中盤に少し不足がある」
2026年ワールドカップではカゼミーロが34歳、ファビーニョが32歳だったほか、パケタやギマランイスも30歳を目前に控えている。次のワールドカップを見据え、中盤では世代交代が課題の一つとなっている。
さらに、アンチェロッティ監督はワールドカップで優勝したスペイン代表を例に挙げ、中盤の選手の質がチームの戦い方にも影響すると語った。
「それは将来のブラジル代表のプレイスタイルを決めることにもつながる。なぜなら、プレイスタイルは自分たちが持っている選手のクオリティーに大きく左右されるからだ。今は誰もがスペインのプレイスタイルについて話している。スペインが自分たちのスタイルを押し出せるのは、非常に多くの優れたミッドフィルダーを抱えているからだ。スペインには、非常に強力な中盤の世代に恵まれたという幸運もあった」
また、アンチェロッティ監督は、元ブラジル代表主将チアゴ・シウバから自身の世代交代策について批判的な発言があったことについても質問を受けた。チアゴ・シウバは、まだ代表に貢献できる選手であれば、年齢だけを理由に代表から外すべきではないとの考えを示していた。
これに対してアンチェロッティ監督は「一つ確かなことがある。34歳や35歳の選手に”未来”はない。彼らは”現在”なんだ。その年齢の選手が大きな大会でプレイできる状態にあるのであれば、代表メンバーに入るだろう」と現在のパフォーマンスを基準に選手を判断していく姿勢を明かした。
2030年ワールドカップに向けてスタートしたブラジル代表。中盤の人材を発掘しながら、ベテランと若手をどのように融合させていくのか。アンチェロッティ監督の新たなチーム作りが始まっている。

