わずか15秒で通関、「ドリアンの自由」が到来-中国
「ドリアンの自由」とは、ドリアンを自由に思う存分食べられることを示す中国語の表現だ。この「ドリアンの自由」は、通関のスピードアップなくしては実現できなかった。人民日報が伝えた。
タイ産ドリアン17.5トンを積んだトラックが7日、広西チワン族自治区にある中国(広西)自由貿易試験区・崇左ブロックの友誼関通関地に入ってきた。
トラックはわずか15秒で出入国検査所のチェックポイントを通過した。広西汎亜国際貨運代理の業務担当者の余偉鵬(ユー・ウェイポン)さんは、「果物の通関で一番心配なのは時間がかかることだが、今では証書のスキャンや顔認証があるので、通関が迅速にスムーズに行われるようになった」と話した。
友誼関出入国検査所のスピード通関システムは、これまでにない新しい出入国車両検査モデルを生み出した。人員・車両情報の自動照合、検査済み印の押印頻度の低下、書類のペーパーレス化とオンライン申告などを取り入れた全く新しいモデルだ。
新モデル導入後、車両1台あたりの検査効率が約75%向上し、ドライバーが出入国時に提示する資格証明書の有効期間は1カ月から3~6カ月に延長され、友誼関通関地に登録された貨物輸送業務代行企業は年間約6000万元(約13億8000万円)のコスト削減が可能になった。
果物の通関スピードは現地加工産業に対する誘致力に直接関わるため、検査段階の効率が極めて重要になる。
税関のスマート検査補助管理システムのサポートの下、オンラインスマートプラットフォームでの検査台自動割り当てや車両の出入りのリアルタイム感知が実現した。これにより、業務の処理効率は40%向上し、企業の担当者が税関まで足を運ぶ回数は40%以上減少し、検査プラットフォームの処理効率は35%向上した。
憑祥税関卡鳳実験室では、検査員が高性能液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を操作して、輸入ドリアンの農薬残留スクリーニング検査を行っていた。
実験室責任者の段保屹(ドゥアン・バオイー)さんは、「これまではよそに送らなければならない検査項目が多かったが、実験室が出来てからは面積もスタッフの数も設備の規模も3倍近く拡大して、平均検査時間が40%短縮された」と話した。
ドリアン大福、ドリアンミルフィーユ、ドリアン氷皮月餅…ドリアンの甘い香りが漂う中国-ASEAN(崇左)果物取引センターの深加工現場ではフル稼働体制で毎月ドリアン大福12万箱、ドリアンミルフィーユ10万箱を生産している。
同センター責任者の賀湘文(ホー・シアンウェン)さんは、「崇左地区では国境貿易輸入商品現地加工モデルなどの革新的な改革が行われ、入国するトラックが工業パークに直行できるようになり、加工企業の誘致につながって、『果物が通り過ぎる道』が『産業を集積する磁場』へと変貌を遂げた」と説明した。
南寧税関のデータによると、2025年の崇左国境検問所における果物の輸入額は356億8000万元(約8206億4000万円)に達した。今年1~7月に友誼関国境検問所を経由して輸入されたドリアンの輸入額は前年同期比39.1%増の145億9000万元(約3355億7000万円)、輸入量は同40.5%増の49万2000トンだった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

