「投票しないと地獄に…」トランプ氏が中間選挙前に過激発言 “配当金”には身内からも批判の声
「投票しなければ地獄に落ちる」。中間選挙を前に、アメリカのトランプ大統領が過激な発言を繰り返しています。こうした中、総額185兆円ともいわれる「トランプ配当金」に、身内からも批判の声があがっています。
■「投票しないと地獄に落ちる」繰り返し投票よびかけ

11月の中間選挙を前に、異例の開催となったアメリカの共和党大会。
トランプ大統領
「右手を挙げて。私は誓います。“アメリカ史上最も偉大な大統領”に11月3日に投票にいくと」
最終日の日本時間11日、トランプ大統領は支持者に「投票にいく」と誓わせると、繰り返し投票をよびかけ、党大会を締めくくりました。
トランプ大統領
「投票しないとどうなるか分かるか、地獄に落ちるんだ」
その中には、党大会や関連イベントに参加するためのチケットにおよそ23万円支払ったという人も。
トランプ支持者
「1500ドル払った、安い方だよ」
■大勢の人がデモ行進 「トランプ配当金」めぐり身内からも反発の声

熱狂的な支持者が集まる中…。
増田理紗記者(NNNダラス)
「会場のすぐ外には大勢の警備が待機しています。そのすぐ横をトランプ大統領に抗議の声をあげる大勢の人が、デモ行進をおこなっています」
40℃に迫る暑さの中、トランプ大統領に抗議する人々。募らせていたのは、トランプ大統領への“不信感”。
この前日、共和党が上下両院で勝利すれば、アメリカの成人1人あたり5000ドル、およそ77万円を配ると約束したことについても…。
デモ参加者
「選挙を買収しようとするなんて違法だと思う」
「彼が何か言ったとしても、それは単なるはったりだ」
この「トランプ配当金」をめぐっては、身内からも反発の声が。
共和党下院議員
「11月の私の票が5000ドルで買えるなんて考えに侮辱された気分だ」
■トランプ氏に“焦り”か 合法性や実現の可能性は…

特に疑問が噴出しているのが、その合法性と実現の可能性について。
アメリカメディアは、一部の専門家は、連邦法で禁止されている「票の買収」にあたると指摘した一方、どちらに投票したかにかかわらず、すべての成人市民に支給されるため合法だとする専門家もいて、意見がわかれていると伝えています。
また、すでに2兆ドルの財政赤字を抱える中、総額1兆2000億ドル、およそ185兆円ともいわれる莫大(ばくだい)な予算を用意できるのかも分かっていません。
それでも…。
トランプ大統領
「『トランプ配当』として、わが国の成人1人につき5000ドルを支給する」
と再び強調。
物価高を受け支持率が低迷する中、なんとか形勢を逆転したいという“焦り”も垣間見えます。
■物価高要因にイランとの戦闘長期化 原油価格は再び上昇

その物価高の要因の一つとなっているのが、イランとの戦闘長期化です。
トランプ大統領が中間選挙までは戦闘が続く見通しを示す中、10日、原油価格が再び上昇。およそ3か月半ぶりに、1バレル=100ドルの大台を突破しました。
ガソリンスタンドを訪れた人は、先行きの見えない状況に不安を募らせていました。
市民
「異常だ、間違いなく厳しい状況だ」
「いつ価格が下がるのか、さらに上がるのか、分からないから怖い」
11月に迫る中間選挙。“逆風”もふく中、トランプ政権は巻き返しを図れるのでしょうか。