8月27日に石川県羽咋市や宝達志水町などを襲った記録的な豪雨から2週間が経ちました。片付けなどの作業が続けられていますが、各地でボランティアの人手が足りない状況も浮き彫りとなっています。

大野紘乃キャスター

「発災当初はこの場所も水に浸かっていましたが現在はポンプ車の作業のおかげもあり、かなり水が引いてきています。しかしこちら水に浸かった稲が露わとなり農業への深刻な被害も確認できます」

8月27日の記録的な大雨から2週間たった、羽咋市の邑知潟周辺。未だに広い範囲で冠水被害が続いている一方、水が引いた田んぼでは収穫できなくなった稲が泥にまみれたまま横たわっていてました。

「復旧の予定が後になってしまう」

各地で復旧に向けた作業が進む中、宝達志水町では11日も片付けや清掃などのためにボランティアが集まっていました。しかし、懸念されるのは人手不足です。

宝達志水町社会福祉協議会 吉井一貴さん

「例えばきょうは本来20人のボランティアに来ていただく予定だったが、(人数が)足らなくて14人の方に来ていただいた。これが続くと、どんどん(復旧の)予定が後になってしまうので課題かなと思っている」

宝達志水町社会福祉協議会では平日で一日あたり20人、週末で30人の参加を呼びかけていますが11日、県内外から集まったのは14人です。集まったボランティアは2つの地区に分かれ、杉野屋地区では浸水した納屋にある農具や段ボールなどを運び出す作業にあたりました。

2週間たっても濡れた農具がそのままに

腰の高さまで浸水した納屋では2週間が経った今も、濡れた農具などがそのままの状態に…水分を吸った段ボールは重くかなり重労働です。長野県から参加したボランティアも人手の少なさを感じています。

長野県からのボランティア

「長野県も千曲川の時に北陸の方が来てくれた…なのでお返し。みなさん(ボランティアを)長くやっている方がほとんどなので、新しくお会いする方は少ないので広がるといいかなと思う」

飲食店の割引チケットでボランティア労う取り組み

一方、少しでも多くのボランティアに参加してほしいという思いから、こんな取り組みも始まっていました。

大野キャスター

「ボランティアに訪れた人を労おうとする地元の取り組みも進んでいます。きょう(11日)から12の飲食店で使える割引チケットをプレゼントしています」

宝達志水町飲食店組合 武内翼さん

「5日くらいでこの取り組みがすぐ決まって、きのう印刷ができあがったので、きょうから。どうしてもボランティアが集まらないという声を聞いたので、この取り組みで少しでも宝達志水町に来てくれたらなと」

被災した市や町からは「今月末から来月上旬までには泥出しなどを終えたい」との要望が上がっていて、県が被災戸数などから推計した結果、さらにおよそ3000人程度のボランティアが必要と分かりました。

山野之義知事は1日も早い復旧に向けて週末やシルバーウィーク、さらに人手の少ない平日でのボランティア参加を呼びかけています。