1万円で1.25万円分の食事券だけど「店が開いてない」「アプリが間に合わない」…被災地の飲食店から「急すぎる」の本音
1万円で1万2500円分のプレミアム付き食事券の利用が9月10日に始まりました。
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食べて被災地を応援しようという熊本県の事業ですが、被災地では恩恵を十分に受ける態勢が整っていないのが現状です。
11日、八代市内の飲食店で――
昼食をとっていた客に聞きました。
――プレミアム付き食事券を知っていますか?
「ごめんなさい知りませんでした」
「復興のためになるならじゃんじゃん使いたい」
――利用期間が10月15日までの約1か月間ですが?
「急いで利用せんとね」
「できる限りは」
「それは難しいですね」
「もっと長いといいね」
――利用できる飲食店については?
「八代はお店が開いていないところがいっぱいあるし、登録するところも少ないんじゃないと話した。今じゃなくてもう少し遅くてもいいんじゃないか」
10日に利用が始まった食事券――
八代市で取材した店では11日の昼営業までに使った人はいなかったということです。
この状況について、店の社長は、事業決定から開始までの“スピード感”が裏目に出たとみています。
いけす料理 宗弘 近宗道弘社長「バタバタ忙しい中で、これをやりますよから実行しますよまでの時間が短すぎる。だから対応が間に合っていない部分がある。おそらくお客さんもそういう感覚かなと」
導入できていない「くまモン!Pay」
また、この事業では、店側も決済に必要なスマートフォンアプリ「くまモン!Pay」を導入する必要がありますが、まだ導入できていない店もあります。
中華料理店「太楼」武部小太郎オーナー「くまモン!Payもまだ登録していないので、いつから導入できるかは何とも言えない」
10月に始まることが11日に発表された「熊本ふっこう応援割」についても、懸念があるといいます。
中華料理店「太楼」武部小太郎オーナー「ホテルがないので、うちみたいに開いている店舗からしたらありがたい話だが、まだオープンしていない店からしたら、スタートまでにもうちょっと期間があってもいいのかなと」
6割の宿泊施設が営業再開しているが・・・
八代市によりますと、市内に38ある宿泊施設のうち、6割近くの22の施設が営業を再開していますが、それらの施設も復旧工事の関係者を長期的に受け入れているのが現状です。
八代市は「ハード面の復旧・再建が道半ばの宿泊施設や飲食店が多く、短期的な支援策では十分に対応しきれない」とした上で、県に「息の長い支援」を求めています。
熊本県 木村敬知事「しっかりと復旧復興を支援して、またいずれ国の応援パッケージが出るかどうか分からないが、そうした時には熊本県独自ででも被災地の観光施設に対する支援策を考えたい」
