11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比46.29ポイント(1.18%)安の3888.11ポイントと続落した。終値ベースで8月25日以来、約2週間半ぶりに心理的節目の3900ポイントを割り込んだ。
 前日までの軟調な地合いを引き継ぐ流れ。前日の米国株式市場は主要3指数がそろって下落。ダウ平均が0.60%安、S&P500が0.58%安、ナスダック総合が0.65%安で引けた。地政学リスクも重し。中東情勢の緊迫化を受けて国際原油価格が急騰。WTI先物が一時1バレル102.48米ドルまで上昇したほか、ブレント先物も100米ドルを上回り、5月19日以来の高値を付けている。米国でインフレと金利高への警戒感が強まったことも投資家心理を冷やした。
 また、中国では来週15日、8月の月次経済統計が公表される。最新の市場コンセンサスでは、小売売上高や鉱工業生産は改善するが、年初来の固定資産投資や不動産投資は縮小率が拡大する見通しだ。これまでに報告された貿易や物価の統計では、依然として内需の弱さが示されている。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、石油関連の下げが目立つ。海洋石油工程(600583/SH)が2.6%安、中国石化上海石油化工(600688/SH)が2.1%安、中海油田服務(601808/SH)が2.0%安で引けた。
 非鉄金属も安い。青海金瑞鉱業開発(600714/SH)が6.6%、四川宏達(600331/SH)が6.3%、盛屯鉱業集団(600711/SH)が5.9%ずつ下落した。農薬・化学肥料、不動産、農林、紡織機械、ホテル・観光なども売られている。
 一方、人工知能(AI)用半導体を手がける燧原科技(688801/SH)がきょう11日、上海の科創板に新規上場。公募価格(142.18人民元)を179.2%上回る397.00人民元で初日の取引を終えている。一時は234.1%高の475.00人民元を付ける場面も見られた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.11ポイント(0.72%)安の292.55ポイント、深センB株指数が2.24ポイント(0.19%)安の1161.03ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)