《横浜・2歳児暴行死》母親も逮捕「イラッとして蹴った」、SNSで出会い同居から数日後に暴行した交際相手(36)も再逮捕、元妻へのDVも“開き直り”「暴力を正当化していた」
神奈川県横浜市緑区の集合住宅で今年8月、山口県から来て母親らと滞在していた藤井稜稀(いつき)ちゃん(当時2)が暴行を受け死亡した事件。神奈川県警は9月7日、傷害容疑で逮捕されていた母親の交際相手・斉藤勇容疑者(36)を再逮捕するとともに、母親の藤井朋美容疑者(22)も長男への暴行容疑で逮捕した。
〈画像〉「左手の薬指には指輪が」結婚していた頃の斉藤容疑者の写真、SNSで出会い、同居数日で事件は起きた
弟ふたりにもあざがあったとされるなか、近隣住民が目撃していた親子の様子、斉藤容疑者の知人が明かした過去の「DV」について詳報する。
「イラっとして蹴った」長男への暴行容疑で逮捕された22歳母
事件は8月17日夜に起きた。横浜市緑区十日市場町にある斉藤容疑者の自宅アパートで、稜稀ちゃんが顔を殴られたり、体を揺さぶられたりするなどの暴行を受けた。買い物から帰宅した藤井容疑者がぐったりしている長男を発見して119番通報したが、翌18日早朝、搬送先の病院で死亡が確認された。
社会部記者が解説する。
「警察は事件直後、斉藤容疑者を傷害容疑で逮捕しました。しかし、その後の調べで、稜稀ちゃんの右頬にあったあざが、事件当日ではなく8月15日に受けた暴行によるものと判明。警察は9月7日、この暴行について斉藤容疑者を傷害容疑で再逮捕しました。
さらに同日、119番通報した母親の藤井容疑者も逮捕されました。事件当日の8月17日午後2時10分ごろ、緑区の路上で稜稀ちゃんの背中を蹴った疑いが持たれています。取り調べに対し、藤井容疑者は『イラッとして蹴った』と容疑を認めているといいます」
2人は昨年9月ごろ、SNSを通じて知り合ったという。今年8月14日、藤井容疑者は子ども3人を連れて山口県から斉藤容疑者宅を訪れ、同居を始めたばかりだった。稜稀ちゃんの弟2人にもあざがあったとされ、警察は日常的な虐待があった可能性についても調べている。
事件現場となったアパート周辺では、藤井容疑者と子どもたちの姿が目撃されていた。近隣住民は、母親の逮捕を知って驚いたという。
「母親が逮捕されるなんて、最初は思ってもいませんでした。髪は明るい茶髪で、少しふくよかな方でした」
住民の記憶に残っているのが、アパートの階段で見かけた親子の姿だった。
「小さい子どもをよく歩かせていましたが、抱っこしているところは見たことがありません。ここの階段はかなり急で、大人でも少し危ないと感じるほどです。それでも1~2歳くらいの小さな子が四つんばいになって、一生懸命のぼっていた。母親は上で待っているだけということが何回かあったので、変だなとは思っていました」
さらに、こんな場面も目にしたという。
「子どもを歩かせたり、階段をのぼらせたりしているときに、母親が『もう早くしてよ』と、呆れたような声で言っているのも聞きました」
「自分は暴力をふるったけど、相手にも非がある」
一方、稜稀ちゃんへの暴行容疑で逮捕された斉藤容疑者は、どのような人物だったのか。十数年前から飲み友達だったという知人は、本人からかつてのパートナーへの暴力について聞かされたことがあると明かす。
「イサム(斉藤容疑者)は定職に就けないタイプで、職を転々としていました。女性からモテるようなタイプでもなくて、よくスナックで飲み歩いていました」
斉藤容疑者は1、2年前に前妻と離婚したという。その前後、知人は本人からこんな話を聞かされたという。
「彼が『離婚するかもしれないんだよね』と言うので理由を聞いたら、『自分が暴力をふるっちゃって、相手は実家に帰ってしまった。裁判を起こすと言っている』と話していました」
知人が驚いたのは、その後の言葉だった。
「少し開き直っている感じで、『自分は暴力をふるったけど、アイツ(相手)にも非がある。だから殴ってもいいんだ』くらいに自分のDVを正当化していました。こっちが何を言っても聞こうとしない。それなのに『離婚したくない』とダダをこねていて、わざわざ実家まで行ったと聞いています」
女の子への嫉妬もすごく…「もう帰る」
気に入らないことがあると、すぐに不機嫌になる一面もあったという。
「ちょっとでも自分の思い通りにいかなかったり、嫌なことがあったりすると、すぐにイライラして態度に出す短気なところがありました。女の子への嫉妬もすごくて、飲み屋でお気に入りの子がほかの人としゃべっていたり、自分の席に来なかったりするだけで露骨にイラついて、『もう帰る』『うるせえ』と不機嫌になるんです」
最近になって斉藤容疑者はSNSで「今日会える女の子いませんか?」などと出会いを求める投稿をし、TikTokライブや音楽配信なども始めていたという。
「少し垢抜けて、チャラついた格好をするようになりました。不良ではないんですが、そういう人たちに近寄りたがる、途中からイキり始めたように感じます」
斉藤容疑者は、稜稀ちゃんへの暴行について「寝たふりをしたので腹が立った」などと供述している。一方、母親の藤井容疑者も、長男の背中を蹴った理由について「イラッとして蹴った」と容疑を認めているという。
斉藤容疑者の親族は事件を受け集英社オンラインの取材に「事件については報道を見て知りました。何があったとかもわかりませんし、一緒にいた女性についても私は会った事ないのでわかりません。事件の事を知って驚いてはいますが、何も知らないんです」と肩を落とした。
県警は稜稀ちゃんが死亡した経緯との因果関係を調べるとともに、弟2人のあざについても捜査し、日常的な虐待がなかったか慎重に調べている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
