「まさか列車内で出産!」36週の妊婦、走行中の高速鉄道で突然の陣痛-中国
中国メディアの東方衛視によると、中国の高速鉄道車内で、乗車中の妊婦が突然出産するという出来事があった。現場に駆け付けたのは、偶然乗り合わせていた泌尿器科の医師。産婦人科の専門医とビデオ通話で連携し、緊迫した状況の中、無事に赤ちゃんを取り上げた。
5日午後、上海発のG3822次列車が走行中、車内のトイレで妊婦が突然、産気づいた。すでに胎児の頭部が出ており、緊急を要する状況だった。
ちょうど列車に乗り合わせていた上海長海病院の泌尿器科医、方玉(ファン・ユー)氏は、車内放送で医療関係者を探していることを知り、すぐに現場へ駆け付けた。しかし、方氏は産婦人科医ではない。「当時は自分もかなり戸惑った。泌尿器科医なので、これまでこのような状況に遭遇したことはなかった」と振り返る。
そこで方氏は、勤務先の長海病院の産婦人科医にビデオ通話で連絡。専門医から遠隔で指示を受けながら、狭い列車内のトイレで出産をサポートした。その間、乗務員も引き続き医療関係者を探し、乗り合わせていた胸部外科の医師も駆け付けた。
列車長の孫磊(スン・レイ)氏によると、妊婦は妊娠36週で、出産のため故郷へ戻る途中だったという。午後3時33分ごろ、突然トイレ内で陣痛が始まったため、乗務員は直ちに対応。運転士や関係部署と連絡を取り、最寄りの停車駅や救急隊の手配も進めた。
そして午後3時46分、列車内に急きょ設けられた「臨時の分娩室」で、男の子が無事に誕生した。出生直後、男児は足を盛んに動かし、方氏がその足の裏を軽くたたくと、ほどなくして大きな産声を上げた。母子共に無事であることが確認されると、現場にいた乗務員や医療関係者に安堵(あんど)の表情が広がった。
列車が近くの駅に到着すると、駅員と救急隊員が車内に駆け付け、母子を地元の病院へ搬送。2人は病院で詳しい検査を受けた結果、健康状態に問題はないことが確認されたという。
医師として10年以上の経験を持つ方氏にとって、列車内で出産をサポートしたのは今回が初めてだった。「自分は泌尿器科医だが、緊急の医療要請があれば、医師としてできる限りのことをする」と方氏は語っている。(翻訳・編集/小林輝也)

