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 プロボクシングの元世界ライト級王者で国際殿堂入りも果たしたイスマエル・ラグナ氏(パナマ)が8日に死去したと、パナマ・スポ-ツ協会が発表した。83歳だった。

 同協会はSNSに「パナマのボクシング界は悲しみに暮れている」と投稿した。ラグナ氏はここ数日、入院していたという。死因は明らかにされていない。ラグナ氏とともにパナマのボクシング界に黄金時代をもたらした元世界4階級制覇王者ロベルト・デュラン氏(75)は、インスタグラムに「私のチャンピオンであり、偉大なイスマエル・ラグナ、通称“サンタ・イサベルの虎”の訃報に接し、深い悲しみに暮れています。彼はパナマと世界のボクシング界のアイドルであり伝説であり、私の人生に消えることのない足跡を残した人物です」と記した。

 ラグナ氏は1961年に17歳でプロボクサーとなり、65年4月にカルロス・オルチス(プエルトリコ)に判定勝ちして統一世界ライト級王座を奪取。パナマ人として2人目の世界王者となった。オルチスとの再戦でタイトルを失ったものの、70年3月にマンド・ラモス(米国)に9回TKO勝ちして再び統一世界ライト級王座を獲得した。

 同年6月には鈴木石松(後のガッツ石松)相手に13回TKO勝ちして初防衛に成功。敵地パナマで世界初挑戦したガッツさんは後年、「スピードがあるラグナにアウトボクシングをされ、鋭いジャブで体力を奪われた。会場も暑くてサウナの中みたいだった。技術があったから12ラウンドまでごまかしが利いたが、勝てるとは思わなかった」と振り返っている。ラグナ氏はその後WBC王座をはく奪され、同年9月にケン・ブキャナン(英国)に敗れてWBA王座からも陥落。71年9月、ブキャナンとの再戦に敗れて引退した。通算65勝(37KO)9敗1分け。2001年に国際ボクシング殿堂入りした。