「阿部慎之助」前監督の“来季復帰説”に「巨人ナイン」が見せた“リアルな反応” 独占インタビューはファンの反応を確かめる“観測気球”の意味も
巨人の阿部慎之助前監督(47)が現場復帰する可能性が、ここに来て複数のメディアで報じられている。阿部氏は交流戦前夜の5月25日に都内の自宅で長女への暴行容疑で現行犯逮捕され、監督を電撃辞任した。緊急事態で急遽指揮を執ることになった橋上秀樹監督代行(60)はチーム内の動揺を抑え、阪神と優勝争いを繰り広げる健闘ぶりを見せているが、「巨人の監督は純血主義」を貫く球団の方針で来季の監督昇格の可能性は低いとみられる。「阿部前監督の復帰説」は現場でも流れており、一部の選手たちから反発の声が。果たして、球団フロントはどのような決断を下すか--。
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【実際の写真】電子タバコを手に、不安げな表情で… 釈放直後の「阿部慎之助」前監督の姿
決起集会に参加
〈巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?〉(日刊ゲンダイ、9月1日号)、〈巨人後任人事の現実 待望論か復帰説か…代行体制下で伸びた若手戦力託せる指揮官像〉(Full-Count、9月7日)、〈「阿部(慎之助)を監督として復帰させてはどうか」巨人大物OBが来季の監督人事に緊急提言〉(RONSPO、9月8日)
9月に入って相次いで報じられた「阿部復帰説」「復帰論」。

それと時を同じくして、阿部氏が巨人を去ってから3か月が経った7日、ネットメディア「Full-Count」が、辞任後に初めて応じたインタビューを配信し、大きな話題となっている。
記事では事件について振り返り、お世話になっている関係者に謝罪行脚を続けていること、交流戦終了後に首脳陣が集まった「決起集会」に参加を求められて顔を出したことなどを明かしている。そして、今後について聞かれた際に以下のように語っている。
「原(辰徳)監督から受け継いだとき、20年以上お世話になったジャイアンツに恩返しをするつもりで監督を引き受けました。こういう形で退いてしまったのは心残りがありますし、まだ恩返しができていないなという思いもあります。いつか何らかの形で、恩返しの続きをしなければならないという気持ちでもいます。ただ、それは僕がすべて決められるわけではありません。だけど、今も毎試合、ファンの方と同じ気持ちで応援しています。最後はみんなで喜んでほしいというのが今の率直な思いです」
山口オーナーのお気に入り
優勝争いの真っただ中のタイミングで、阿部前監督のインタビューがなぜ出たのか。事前に球団側に話を通していると見るのが普通であるが、巨人の球団関係者が明かす。
「実は、球団フロントは阿部さんを監督に復帰させたい思いが強い。今回のインタビューでファンの反応を見たいという思いもあったのかもしれません。読売新聞グループのスポーツ報知でインタビューを配信しなかったのは、他の新聞社への配慮では。実際にインタビューの反応を見ると、SNS上で阿部前監督への同情の声が多い。現場復帰の可能性が前進したとみて良いでしょう。とりわけ山口寿一オーナーは阿部さんが大のお気に入りですからね」
純血主義の歴史が
巨人の監督は生え抜きの主力選手が務めてきた純血主義の歴史がある。川上哲治、長嶋茂雄、藤田元司、王貞治、原辰徳、堀内恒夫、高橋由伸と伝統が引き続かれてきた中で、阿部前監督は2軍監督、1軍ヘッドコーチを歴任して24年から監督に就任。初年度の24年にリーグ制覇を飾ったが、昨年は阪神の首位独走を許して3位に終わった。V奪回を誓った今年だったが、自身の過ちでシーズン途中にユニフォームを脱ぐことに。実は、「阿部前監督の復帰説」は今月に入って現場の選手たちに流れていたという。
「実際に今オフに監督復帰するか真偽は分からないですが、選手間で話題になっています。阿部さんが前向きな気持ちを持っていることも彼らには伝わっている」(巨人を取材するスポーツ紙記者)
しかし、メディアではまったく報じられていないが、
「『戻ってきてほしくない』という声が圧倒的に多いです。ある主力選手は『阿部さんが監督の時は選手たちが顔色を窺ってプレーしていたので、ベンチの空気が重かった。逮捕されたと聞いたときはびっくりしましたが、戻ってほしいとは思わない』ときっぱり話していました。若手選手からは『阿部さんが戻ってくるのは勘弁してほしいです。橋上さんが結果を出しているのに、監督に昇格しないのはおかしくないですか?』と逆質問されました。阿部前監督が辞任から約2週間後に、監督復帰を求める13万人分の署名が球団に届けられましたが、その時も選手たちからは『監督に復帰して欲しい』という声は聞かれませんでした。事件については同情的な見方をしていても、もう一度監督に復帰して欲しいかというと微妙な雰囲気ですね」(同)
作戦が緻密に
SNS上の反応を見ると、前出の球団関係者が言及したように阿部前監督に激励のメッセージが多いが、巨人の監督復帰を求める声が多いかというとそうではない。これは、今のチーム状況が影響しているだろう。戦力では阪神に見劣りしている中で必死に食らいつき、首位争いを繰り広げている。巨人OBは「橋上監督代行の手腕はもっと評価されるべき」と力説する。
「若手にチャンスを与えるだけでなく、甲斐拓也などベテランにも配慮してチームを前に進めている。阿部前監督の時より作戦が緻密になった面も見逃せません。長距離砲で稼働しているのはダルベックのみという打線の編成の中で、浦田俊輔を中心に機動力を効果的に駆使して得点を奪っている。投手陣も先発から中継ぎに配置転換した森田駿哉が19試合連続無失点を記録し、堀田賢慎は防御率0点台と台頭するなど故障で離脱している大勢の穴をカバーしている。チームが良い循環で回っているのに、阿部前監督が復帰となれば選手たちは戸惑うでしょう。球団フロントは純血主義にこだわりがあるかもしれませんが、チーム力が上がらなければ本末転倒です」
阿部前監督の電撃現場復帰は実現するのか。橋上監督代行の去就を含め、人事の動向が注目される。
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デイリー新潮編集部
