アカデミー賞ビンタ事件から4年、クリス・ロックが司会復帰に言及 ─ 「それは今の司会者たちに失礼」
2022年のアカデミー賞授賞式でウィル・スミスから平手打ちを受けたクリス・ロックが、再びオスカーの司会を務める可能性について、米にて言及した。
ロックはこれまで、2005年と2016年にアカデミー賞授賞式の司会を担当。"事件"が起こった2022年は司会ではなくプレゼンターとして登壇し、長編ドキュメンタリー賞を発表する直前、ジェイダ・ピンケット・スミスの髪型をめぐるジョークに激昂したウィルから平手打ちを受けた。
今回、インタビュアーから事件後に再び司会のオファーを受けたことがあるかと尋ねられると、ロックは質問そのものには直接答えず、現在の司会者たちへの敬意を口にした。
「そういう質問に答えるのは、今その仕事をしている人たちに失礼だと思うんです。素晴らしい司会者がいる。コナン・オブライエンは最高だし、ゴールデングローブ賞のニッキー・グレイザーも最高。絶対にないとは言いませんが、正直、自分の時代は過ぎたのかもしれません。」
事件から約5か月後の2022年8月には、翌2023年の授賞式についてことを本人が明かしている。当時は復帰を“事件現場に戻る”ようなものになぞらえていた。
その後、ロックの態度には少しずつ変化が見られる。2025年のアカデミー賞後には、再び司会を務めたいかと尋ねられて「わかりません」と答えつつ、「真の愛は、許しに始まる」と。今回も司会復帰を積極的に望んでいるわけではないものの、「絶対にない」と可能性を閉ざすことはしなかった。
一方、2022年以来初めてアカデミー賞授賞式そのものに戻ることについては、さらに条件を付けている。現在自ら脚本・監督を務めるA24映画『Misty Green』が賞レースに絡む可能性を踏まえて問われると、ロックはこう答えた。
「僕はノミネートされないでしょう。戻るとすれば、自分がノミネートされた時だけ。でもノミネートされないと思います。それでいいんです。もしそうなったら、その時に考えましょう。期待値は抑えておきましょう。」
なお『Misty Green』には、奇しくも現実のビンタ事件を想起させる要素があるようだ。主人公ミスティはかつて仕事仲間に手を上げた過去を持ち、ロック演じる人物は彼女を許すかどうかを判断する立場にある。Varietyから現実との重なりを指摘されたロックは、「考えたこともなかった」と驚いた様子を見せた。
そして事件から4年が経った現在、ウィルに平手打ちされたことをどう受け止めているのか。ロックは「何も起きなければよかったと思っています」としたうえで、『Misty Green』主演のロザリンド・イレーザーから話題を奪いたくないと強調した。
「世の中ではいろいろなことが起きています。僕が嫌な日を過ごしたことなんて、それほど大きなことではない。そこまで重要じゃないんです。」
なお、第99回アカデミー賞授賞式は2027年3月14日に開催予定。コナン・オブライエンが3年連続で司会を務めることが。
ロックの『Misty Green(原題)』にはロザリンド・イレーザーのほか、アダム・ドライバー、ダニエル・カルーヤ、アナ・ケンドリックらが出演する。
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