8日の香港マーケットは、主要95銘柄で構成されるハンセン指数が前日比95.94ポイント(0.38%)安の25317.18ポイント、本土企業株で構成される中国企業指数(旧H株指数)は32.41ポイント(0.38%)安の8397.32ポイントと続落した。売買代金は2061億7050万香港ドル(約4億1007億円)と低水準が続いている(7日は2096億7280万香港ドル)。
 中国の景気鈍化が警戒される流れ。取引時間中に公表された8月の中国貿易統計では、米ドル建ての輸出入が前月を上回る伸びを示したものの、予想にはとどかなかった。7月の月次経済統計は内需の弱さを示す内容が多かっただけに、中国政府が掲げる今年の国内総生産(GDP)成長率目標(4.5~5.0%)の達成も困難になると不安視されている。また、米国で10日に8月の米卸売物価指数(PPI)、11日に同月の米消費者物価指数(CPI)、中国でも9日に同月のCPIとPPIが公表されることも気がかり。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の景気懸念がくすぶる中、当局が経済対策を強めるとの見方も広がっている。また、商品市況高も関連銘柄にとっての追い風となった。8日の上海期貨交易所(上海先物取引所)では、主要な非鉄金属が高く推移している。また、7日のロンドン金属取引所(LME)では、銅先物価格が過去最高値を更新した。中東情勢の緊迫化懸念で、原油相場も急伸している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン世界大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が6.2%安、EMS中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.1%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.3%安と下げが目立っている。レノボに関しては、米インテルがCPU(中央演算処理装置)の価格を引き上げる計画だと伝わったことがネガティブ。部品調達コストの上昇で採算が悪化すると危惧された。
 セクター別では、携帯端末やスマート製品など電子製品関連が安い。比亜迪電子のほか、電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が6.0%、スマート製品ODMメーカー世界大手の華勤技術(3296/HK)が4.6%、カメラモジュール生産の高偉電子(1415/HK)が3.7%ずつ下落した。