[9.6 J1第6節 柏 0-2 横浜FM 三協F柏]

 横浜F・マリノスの2点目は、23歳の左足から生まれた。横浜FMの1点リードで前半を折り返し、柏レイソルの反撃が予想された後半だったが、開始3分で柏の出鼻をくじいた。

 二田が敵陣でボールを奪ってFW近藤友喜につなげると、近藤は逆サイドの宮市へスルーパスを送る。宮市のシュートは柏DFに当たったが、こぼれ球はゴール前を横切るように二田の元へ。落下するボールを左足でとらえると、柏のゴールネットを揺らした。

 二田は、サガン鳥栖U-18所属時の2021年6月23日・横浜FM戦でトップチームデビューを飾ると、同30日にプロ契約を締結。翌月には、オーストリア・インスブルックのU-23チームへ期限付き移籍を果たした。翌2022年にはトップチームでオーストリア2部の試合に出場し、初ゴールもマーク。同年夏には、SKNザンクト・ペルテンへと期限付き移籍し、2023年に完全移籍となった。

 J1でわずか12分の出場で海を渡った二田だったが、2024年6月に浦和レッズへの完全移籍で国内に復帰。湘南ベルマーレへの育成型期限付き移籍を経て、2026年6月に横浜FMへ完全移籍で加入した。移籍後、公式戦初先発となったのは、8月26日の天皇杯・福島戦。そのときは1トップとして先発を果たした。

「天皇杯でスタメンで出た時に、結果を残したいってのがあって、頭の中に情報がいっぱい入っていて、自分もやろうやろうとし過ぎちゃったんですけど。今回はそれで自分はいいパフォーマンス出したことなくて、自分の感覚でプレーしてる時、無意識の時が一番いいパフォーマンスだっていうのはわかっているので、今回ゴールを決めた時も何も考えてなかった」と二田は得点シーンを回想する。

 敵地での柏戦に臨むにあたり、スティーブ・コリカ監督は、開幕から5試合連続で固定してきたフィールドプレイヤーの先発を3選手入れ替え。二田、宮市、MF山根陸が先発の座をつかむと、宮市が先制点、二田が追加点と結果を残した。

「3人が非常にポジティブな働きをしてくれました。特に替わって入る選手にはそういったものを求めています。それがチームのスカッドの深さにも直接つながりますので、そういった意味で本当にポジティブなゲームでした」と指揮官は三協フロンテア柏スタジアムでの5年ぶりの勝利を振り返った。

「今までの試合で悔しい思いをしてきた部分もありましたけど、こうやってチャンスをもらえて、自分と(宮市)亮くんがゴールを決められたっていうのは、チームとして底上げできてるってところもあるし、(谷村)海那くんにもいいプレッシャーを与えられてるのかなと思うし。自分はもちろん連続でスタメンを奪いに行く気ですし、どういう形でもやることは変わらない」(二田)

 上位撃破で勢いに乗る横浜FM。次節はMUFGスタジアムを舞台に、首位・町田と激突する。 

(取材・文 奥山典幸)