生成AIがロボット開発を加速!AWSブースで披露されたSO-101デモ【IVS2026】

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ロボット開発の経験がないエンジニアでも、生成AIを活用すれば短期間で動くプロトタイプを構築できるのか。IVS2026のAWSブースでは、クラスメソッドがオープンソースのロボットアーム「SO-101」とAIコーディングエージェント「Claude Code」を組み合わせ、約2週間で構築した展示用デモを披露した。木製ブロックを自在に動かすロボットの実演から、Amazon Bedrock上のClaude提供、スタートアップ向けAWS支援まで、同社が提示したAI駆動開発の可能性を紹介する。

■SO-101を使ったロボットアームのデモ
会場で展示されていたのは、オープンソースのロボットアーム「SO-101」をベースにした、木製ブロックの並べ替えデモだ。

SO-101は、RobotStudioとHugging Faceが共同開発した「SO-100」の後継モデルである。主要な構造部品を3Dプリンターで製作し、市販のサーボモーターなどと組み合わせて構築できる。Hugging Faceが公開するオープンソースのロボット学習フレームワーク「LeRobot」にも対応している。

展示では、「From Data to Physical AI - Build with AWS」というメッセージが掲げられ、ロボットアーム、カメラ、エッジコンピューティング機器、AWSのクラウドサービスなどを組み合わせたシステムが紹介されていた。



PCの「SO-101 Robot Arm Controller」画面には、「AWS」「IVS」「Custom」「Wave」「Break」「STOP」などのボタンが並んでいた。来場者やスタッフがボタンを選択すると、ロボットアームが目の前に置かれた「I」「V」「S」「A」「W」などの木製ブロックを動かし、指定された文字列へ並べ替える様子を見せた。



今回確認できた範囲では、ボタン操作を起点として、ロボットアームがあらかじめ設定されたタスクを実行する形式だった。担当者によると、ロボットは実世界の物体を扱うため、ブロックやカメラ、ロボットアームの設置位置など、わずかな物理条件の違いによって動作に失敗することもあるという。

画面上のプログラムだけで完結するシステムとは異なり、実際のロボットでは、物体の位置、照明、カメラの角度、アームの個体差などが結果に影響する。デジタル上の処理と物理世界での動作を組み合わせる、フィジカルAI開発の難しさと面白さが伝わる展示となっていた。

■名刺交換でアイスを提供、来場者が列をつくる人気企画に



クラスメソッドの出展スペースでは、技術展示や相談対応だけでなく、来場者向けのアイスクリームも用意されていた。AWSブースで名刺交換をした来場者に、冷たいアイスクリームを提供する企画だ。



クラスメソッドの公式マスコット「くらにゃん」が描かれた黄色い看板の下には専用カウンターが設けられ、スタッフがその場でアイスクリームをカップに盛り付け、来場者へ手渡していた。取材時には、アイスクリームを求める参加者がブース前に列をつくっていた。



広い会場内を歩き回る参加者にとって、冷たいアイスクリームを味わいながら、AWSや生成AIについてエンジニアに相談できる企画は、気軽にブースへ立ち寄るきっかけにもなっていた。



■ロボット開発未経験から約2週間で展示用デモを構築
取材時の説明によると、開発担当者は、それまでロボットや機械制御の開発経験がない状態から、約2週間で今回の展示用デモを形にしたという。

開発には、Anthropicが提供するAIコーディングエージェント「Claude Code」が活用された。Claude Codeはターミナル上で動作し、自然言語による指示を基に、コードの読み書きや修正、テスト、コマンドの実行などを支援するツールだ。

開発者はClaude Codeと対話しながら、必要な技術情報を調べ、ロボットの制御処理や操作画面などの実装を進めたという。自然言語でAIへ指示を出しながら開発を進める手法は、「バイブコーディング(Vibe Coding)」とも呼ばれている。

ただし、「約2週間で開発した」という説明は、ロボットアームの機構や基盤となるソフトウェアを、すべてゼロから開発したという意味ではない。SO-101という既存のオープンソースロボットアームや関連するソフトウェア資産を活用し、その上に展示用の制御処理やユーザーインターフェースなどを構築した事例として捉える必要がある。

それでも、ロボット開発の経験がないエンジニアが、既存のオープンソース資産とAIコーディングエージェントを組み合わせ、短期間で動作するプロトタイプを構築した点は、AIによる開発支援の可能性を示す事例といえる。



■スタートアップ向けに1,000ドル分のAWSクレジットを案内
クラスメソッドのブースでは、スタートアップがAWSを利用しやすくするための支援策も案内されていた。

同社の出展案内では、創業10年以内のスタートアップを対象に、AWS利用料へ充当できる1,000ドル分のクレジットが紹介されている。

ただし、創業から10年以内であれば、自動的にクレジットが付与されるわけではない。利用には所定の適用条件があるため、検討する企業は対象となるサービスや申請条件などをクラスメソッドへ確認する必要がある。

■Amazon Bedrock上のClaude提供から開発支援まで対応
クラスメソッドは2026年3月2日、Anthropicと「Anthropic Authorized Reseller Program for Amazon Bedrock」に基づくリセラー契約を締結したと発表した。

これにより、Amazon Bedrock経由で提供されるClaudeの再販が可能になった。既存のAWS環境との統合やAWS利用料との合算請求など、企業がClaudeを導入する際の調達や運用も支援する。

同社はAmazon Bedrock上のClaude提供に加え、Claude Codeを活用したAI駆動型開発プロセスの構築、開発ワークフローの最適化、システムへの組み込み、運用支援、コスト最適化、社内トレーニングなどにも対応している。

今回のSO-101を使った展示は、こうした支援を手掛けるクラスメソッドが、Claude Codeを実際のプロトタイプ開発へ活用した事例でもある。

■クラスメソッド株式会社

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