先発し7回途中まで1失点と好投した奈良学園大・中西大馳

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◆近畿学生秋季リーグ戦 ▽第1節2回戦 大阪公立大1-0奈良学園大(6日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 近畿学生野球秋季リーグ戦は、4季連続優勝中の奈良学園大が大阪公立大に敗れ、1勝1敗となった。先発の中西大馳投手(だいち、3年=京都国際)が7回1死まで無安打投球も、1点を失い惜敗。高校時代は左投げの外野手だったが、右投げに転向した異色の最速147キロ右腕が、5連覇を目指すチームに加わった。関西六大学では春の王者、大商大が9回1死から真鍋慧(けいた、3年=広陵)がリーグ通算8号となる逆転サヨナラ2ランで劇勝し、勝ち点1とした。

 無印だった右腕が覚醒した。春は1試合に登板、6球投げただけの中西が快投した。

 最速147キロの直球を武器にスライダーを交え、6回1死まで完全投球。失策から走者を許すも無失点に封じると、7回1死まで無安打投球。1死二塁から許した唯一の被安打がタイムリーとなり敗れたが、91球を投げ8奪三振と圧倒した。酒井真二監督(49)は「ノーヒットだけに引っ張り過ぎました。私の判断が遅かった。でもよう放りました」と評価した。

 異色の転向を遂げた。京都国際では左投右打の外野手。背番号17でレギュラー獲得はならなかったが、大学入学で一念発起。投手を志願した。

 元々は右投げだった。「小学校6年の時に右肘をケガして左投げになりました」と中西。中学、高校と左投げで過ごした。「プロに行きたかったので、投手でどこまで行けるかなと思って」と右投げで未経験の投手に大学で挑戦。入学直後に右肩を痛め1年間投げられなかったが、諦めずに練習に励んだ。

 指揮官も「コツコツ練習していた。球に力があるし、変化球も器用に放るので、経験を積ませて来年勝負させたいです」と期待を寄せている。「昨日(5日)は野手が打ってくれたので、今日は自分が目立ってやろうと思いました」と中西。投手挑戦3年目。「伸びしろ? 結構感じています」とほほえんだ。目標は全国大会出場。リーグ5連覇に貢献して、明治神宮大会出場のために、右腕を振り続ける。(高柳 義人)

 〇…今秋のドラフト候補の大工大・岡田光平外野手(4年=報徳学園)が「1番・右翼」で先発出場。NPB6球団のスカウトが視察する中、4打数2安打2打点の活躍だ。日本ハム・村田スカウトは「右にも左にも打てるし、能力が高い選手。打つ走るのレベルも高い」と評価した。2季連続首位打者に輝いており、「結果を残さないとプロには行けないと思う。チームの勝利に貢献したい」と打率5割、3本塁打を目標に設定し、同校初のプロ入りを目指す。