【フィギュア】島田麻央「絶対に跳ばなきゃ」ロシア勢対策“大技”成功でシニア初の国際大会で逆転V
◆フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ木下グループ杯 最終日(6日、東京・田中貴金属アイスアリーナ)
女子フリーが行われ、世界ジュニア4連覇の島田麻央(17)=木下グループ=が152・48点、合計231・32点で1位。ショートプログラム(SP)2位から逆転優勝を果たした。ジュニア時代からの国際大会連勝記録をシニアのデビュー戦でも更新し「20」とした。ミラノ・コルティナ五輪銅メダルでSP1位から出た18歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)は合計207・72点で4位。青木祐奈(24)=日本建物管財=は合計181・79点で7位だった。
島田が表彰台の頂点に立った。シニア初の国際大会で圧巻の逆転V。17歳は「ロシアの選手が(個人の中立選手として)出た中での優勝と、自分がいい演技ができての優勝。さらに嬉しさは増している」と大きくうなずいた。
SP2位から出たフリー。冒頭にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、続く4回転トウループを成功させ、シニアの日本勢で初めて2本の大技を決めた。ほぼノーミスの152・48点で、合計点は22年北京五輪銀のイグナトワ(旧姓トルソワ)に約10点差をつけた。13歳のノービス時代、22年4月のエーニャスプリング杯から継続していた国際大会無敗記録を、シニアでも「20」に伸ばした。
年齢制限で今年のミラノ・コルティナ五輪に出られなかった。大技を武器に、世界ジュニア4連覇など負けなしのまま、シニアデビュー。ロシア勢の国際大会除外期間は「おまけ」だったと言う4回転ジャンプも、ライバルの今季復帰で「絶対に跳ばなきゃいけない」という思いに変わった。ジュニア時代は不調な期間もあったが、回転のかけ方や軸の入れ方などを研究。「中学1年生からこだわり続けてきた。諦めたくなかった」と磨き続けてきた。
今大会、練習中にイグナトワの4回転ルッツを生で見た。日本女子ではかつて、誰も成功させたことのない超大技だ。練習でも成功させたことはないが「見ていたらできそうだなという気持ちになってきた。また帰って、練習したいなと思います」と島田。負けなしの17歳は、無限の可能性を秘めている。(大谷 翔太)
