人生で初めて買った漆黒ネイル。失敗しても「なりたい自分」を諦めない姿に勇気をもらえる【書評】

【漫画】本編を読む
誰にだって、憧れのファッションやメイクがある。自分もあんなふうになれたらどんなにいいだろう。意を決して真似してみても、理想には程遠いかもしれない。けれど、その小さな挑戦は、絶対に無駄ではない。
『メンタル強め美女白川さん8』(獅子/KADOKAWA)は、白川さんだけでなく、周囲の女性たちが抱えてきた痛みや強さにも光を当てる大人気コミックの第8弾。アラフォー美魔女・羽柴さんの過去には、人生で初めて買った漆黒ネイルにまつわる忘れがたい思い出があった。
それでも、羽柴さんは諦めない。きれいに塗るコツや、はみ出した時の直し方を調べ、何度も練習を重ねていく。「望むものは、この手で何でも必ず手に入れてやる」--そんな強い思いが、今の誇り高い羽柴さんにつながっているのだろう。
指先ひとつで、簡単に理想の自分になれるわけではない。けれど、うまくいかなくても試行錯誤を重ね、自分の手で少しずつ近づいていくことはできる。そんな強さが宿る羽柴さんの漆黒ネイルを見ていると、どうしてこんなに勇気づけられるのだろう。憧れを憧れのままで終わらせず、まずは一歩踏み出してみよう。そう思ってしまうのはきっと私だけではないはずだ。
文=アサトーミナミ
