横浜港を見下ろす一角に設置された「ともいきファーム」=4日、県庁

 横浜港を見下ろす県庁(横浜市中区)の屋上で、食用の魚が泳ぎ、青々とした農作物が育つ─。県とスタートアップ企業がタッグを組み、一風変わった小さな空間が誕生した。その名も「ともいきファーム」。県と県議会が共同で策定した「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念に基づき、水耕栽培と養殖を活用して地域と障害者をつなぐ農福連携の取り組みだ。

 東庁舎11階の展望テラスに、美味で知られる琵琶湖の固有種ホンモロコや、肉厚で淡泊な白身魚のテラピアが泳ぐ大きな水槽が3基並ぶ。その上に置かれた栽培台にはミントやバジル、ハーブが生い茂る。藤沢市産のブドウ「メイヴ」、ホップも植えられた。

 生物が共生するともいきファームでは、魚の排せつ物を微生物が分解し、その栄養を水とともに農作物が吸収して育つ循環型システム「アクアポニックス」を採用している。