WRC世界ラリー選手権】第11戦 ラリー・パラグアイ 

【実際の映像】クラッシュ直後、真っ先にライバルが駆けつけた様子

 WRC(世界ラリー選手権)で、激しいクラッシュに見舞われたトヨタの勝田貴元(トヨタ)だが、事故直後に見せたライバルの振る舞いと、それに対する感謝の言葉を綴り、反響呼んでいる。

 今大会のSS21、勝田とコ・ドライバーのアーロン・ジョンストンが乗るGRヤリス Rally1は、コーナーのイン側に引っかかる形で大きなクラッシュに見舞われた 。マシンは激しく損傷してコース脇に停止。チーム代表代行のユハ・カンクネンも「2人とも大丈夫だが、マシンは完全にダメージを受けてしまった」と振り返るほどの激しいアクシデントとなった。

 事故直後、現場に真っ先に到着したのが、後続を走行していたヒョンデのティエリー・ヌービルとコ・ドライバーのマーティン・ヴィーデガだった 。ヌービルらは前方に停止する勝田のマシンを確認すると慎重に減速し、車を止めて救助チームが到着するまで親身になって勝田らの無事を確かめ、温かく寄り添い続けた。

コ・ドライバーは骨折により次戦欠場

 この一連の行動について、勝田は自身のX(旧Twitter)を更新。現場で写真を添えて、「アクシデント後のことについて、ティエリーとマーティンに感謝を伝えなければなりません。彼らは事故直後に現場に到着し、救助チームが来るまで私たちのことを親身に気遣ってくれました。これはこのスポーツにおいて最も大切なことです。2人には心から感謝しています。このことは決して忘れませんし、これからもラリーでお互いを高め合っていきましょう」と深い感謝のメッセージを綴った。

 なお、今回のクラッシュによりコ・ドライバーのジョンストンは鎖骨を骨折していることが判明。トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)の公式Xでは4日、「アーロンがパラグアイからの帰国後、鎖骨骨折と診断されたため、回復に専念すべく次戦ラリー・チリを欠場します。早期の回復を願うとともに、再びコ・ドライバー席に復帰することを楽しみにしています」と発表され、次戦チリではジェームス・フルトンが代役として勝田とタッグを組むことも書き添えられている。

 過酷な競技の裏で見せたドライバー同士の絆に対し、ファンからは「ラリー競技のスポーツマンシップは本当に素晴らしいですね!」「過酷な環境に身を置くという共通点で結ばれた絆、カッコいいです!」「ラリードライバー達はホント紳士が多いですね」「大きな怪我がなくて安心しました。」「後からきたのがヌービルさんで良かった。」「なんて素敵なスポーツなんだ」といった声が多数寄せられている。(ABEMAWRC 世界ラリー選手権2026』/(C)WRC