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 ◇ナ・リーグ ドジャース-ナショナルズ(2026年9月5日 ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(28)のボブルヘッド人形が配布された5日(日本時間6日)、ドジャースタジアムでのナショナルズ戦に、今年2月に山本がサプライズ訪問した神奈川県藤沢市の児童養護施設「聖園(みその)子供の家」の児童7人が招待された。

 24年からドジャースとパートナーシップ契約を結ぶ全日本空輸(ANA)の協力で実現。試合前には小学6年生の田中蓮くん(11)が始球式を務め、山本が捕手役を務めた。その後は7人全員で「It’s time for Dodger baseball!(ドジャースの野球の時間だ!)」と恒例のフレーズで試合開始を告げ、大歓声を浴びた。

 広大なドジャースタジアムのグラウンドに立った田中くんは「いつもの日本の球場よりもとても綺麗です」と目を輝かせた。初めて訪れたロサンゼルスで、大勢の観客が見守る中での始球式。「みんなが笑えるように」との思いを胸にマウンドに上がり、堂々と投げ切った。

 試合前の練習見学では、山本がウオーミングアップで行う独特のやり投げ(フレーチャ)のトレーニングも間近で目撃。「すごく飛んでて、すごいと思った」と、メジャーの舞台で目にする光景に驚きを隠せなかった。

 7人の最年長、高校3年生の大久保輝幸くん(17)は、山本が施設を訪問した当時を振り返り「山本選手と会って、みんなが笑顔になった。すごい元気をもらえたなと思って」と感謝した。直接話せなかったというが「子供が好きなんだなっていう感じがしました」と印象も明かした。

 今回の米国訪問は、大久保くんに新たな自信も与えた。「この経験を通して、いろいろな人と関わっていく中でコミュニケーションができたと思うので、結構自信がついた気がする」と実感を込める。約2週間後には就職活動の面接を控えており「いろいろな面でも生かしていきたいです」と力を込めた。

 山本との出会いから約7カ月。2月に藤沢で生まれた交流は海を越えてロサンゼルスへと続き、子供たちに新たな経験と一歩を踏み出す力を届けた。(ロサンゼルス・柳原 直之)