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 ◇パ・リーグ ソフトバンク2─0西武(2026年9月5日 みずほペイペイ)

 あの悪夢を振り払ったソフトバンクの大津が、7回4安打無失点でハーラートップタイ11勝目を手にした。

 「前回の経験が生きたと思います。マウンドで一呼吸おけた」

 1-0の4回2死二塁。渡部を遊ゴロに打ち取ったかに思えたが、一塁・正木の捕球ミスで2死一、三塁とピンチが広がった。前回8月29日オリックス戦の3回には山本祐、栗原の送球ミスが重なり、一挙4失点して4敗目を喫していた。今度は焦らず、滝沢を二ゴロに打ち取る。失敗は繰り返さなかった。

 「ピンチをつくったのは自分」と前回の敗戦後、味方のミスを責めることはなかった右腕の言葉を耳にした小久保監督が「自分のこととして捉えられる選手は必ず運が向いてくる」と声を掛けてくれた。内心は「(前回)正直、がっくりはきました」と心の内を明かした大津だが、その通り白星を手にした。

 4日に3安打を放った4番・中村剛は1、2打席目はチェンジアップで崩し、3打席目は直球で攻めての3打席連続三振。無走者の場面もクイックで投げるなど「球種だけの緩急だけではなく投球術も」と無限の引き出しで西武戦は今季4勝0敗と圧倒している。

 防御率も2・36とリーグ3位に浮上。最多勝などタイトル戦線に名乗りを上げるが「(タイトルは)意識せず、一試合一試合、全力で」。最後までチームのために右腕を振る。 (福浦 健太郎)