弁護士の光股知裕氏が自身のYouTubeチャンネルで「何も悪くないのに、燃える【ネット炎上の地図(3)】」を公開した。動画では「延焼型炎上(もらい事故型)」をテーマに、投稿の中身に落ち度がないにもかかわらず、誤解や人違いで燃え広がる炎上のメカニズムと、その対応策について語っている。

光股弁護士はまず、1989年の事件をきっかけに10年近く誹謗中傷を受けた「スマイリーキクチ事件」や、常磐道のあおり運転で同乗者だと誤解され個人情報が拡散された「ガラケー女」事件を紹介。全く無関係の人がネット上の「正義感」から攻撃され、「無実を証明しても燃える」という理不尽な現実を解説した。また、亀田製菓のCEOの発言がテロップの切り取りで誤解され不買運動に発展した事例を挙げ、個人だけでなく企業も標的になると指摘する。

こうした炎上が広がる背景について、光股弁護士は「燃え広がる構造はマスメディアによるもの」と分析し、SNSだけでなくメディアに取り上げられる段階での「初動が重要」だと説く。過去の事例として、東芝のビデオクレーマー事件のように対応の悪さで延焼したケースがある一方、「せんとくん」や味の素の「冷凍餃子」のように、批判に対して丁寧に向き合い、改善策を提示することで大逆転を果たした事例を紹介した。さらに、スープストックトーキョーの離乳食無料提供を巡る批判では、すぐに反応せず1週間置いてから「方針は変えません」と毅然と声明を出した対応を評価している。

動画の最後で光股弁護士は、炎上対応において「0か100かにしない」という柔軟な姿勢が鍵になると提言。完全無視や全面謝罪の2択ではなく、9割の味方に向けた説明や、プラスに転化する「第3の道」を探る冷静な判断が求められると語った。

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