露出度高めにならざるを得ない? 美女コスプレイヤーたちの猛暑事情 水着衣装で暑さ対策…「もうコミケは無理」と参戦断念も
日本の夏が、年々暑くなっている。気象庁によると、日本の夏(6~8月)の平均気温は長期的に100年あたり1.41度の割合で上昇。2025年夏は基準値を2.36度上回り、1898年の統計開始以降、最も高くなった。2023年、24年を上回り、3年連続で記録的な高温の夏となった。
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こうした暑さの影響は、夏の風物詩ともいえるコスプレイベントにも及んでいる。8月15、16日に東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット108」(以下コミケ)でコスプレイヤーに話を聞くと、「夏場の屋外イベントには参加しなくなった」「ロケは早朝にする」「撮影会への出演を減らした」など、暑さによって活動の仕方そのものを変えたという声が相次いだ。

「夏のコミケは、もうかなり危険な暑さになっていると思います。昨年も私の周りで倒れたコスプレイヤーがいましたし、熱中症で具合が悪くなる人は増えていると感じます」
こう話すのは、コスプレイヤーのもちりすさんだ。今回のコミケは曇り空だったためまだ大丈夫だったが、炎天下では状況がまったく違うという。
「太陽が照りつける日は本当にきついです。いい写真を撮りたいという気持ちはあっても、体調のことを考えると心配になりますね。特に屋上のコスプレエリアは照り返しもあって本当に暑い。そろそろ何らかの対策や規制を考えないと、大きな事故が起きてもおかしくないと思います。私はもう夏場は企業ブースの仕事だけでいいかなと思うくらいです」
「もうコミケは無理」
かつては真夏でも屋外でコスプレを楽しんでいた人たちが、近年はそもそも参加するかどうかを暑さで判断するようになっている。コスプレイヤーの鳥海かうさんも、この夏に開催された別のコスプレイベントへの参加を見送った。
「夏場の屋外イベントは、かなりきつくなっていると感じます。実際、(コスプレイベントの)アコスタも暑さを理由に参加しませんでした。ここ数年は特に気温が上がっているので、無理をせず体を大事にしようと思っています」
普段は会社員というコスプレイヤーのちょころさんも、屋外イベントの直前には気温や天候を確認するようになった。
「今回のコミケも、実は行くかどうかかなり悩みました。天気が曇りだったのでなんとか行けそうだと思いましたが、もし炎天下で強い日差しだったら、参加をやめていたかもしれません。周りにも、暑さや体力的な問題から『もうコミケは無理』と言って参加をやめた人が結構います」
暑さを避けるため、撮影の時間や場所を変える人もいる。
「コミケのような暑い時期のイベントでは、私はあまり屋外には行かないことが多いですね。ただ、きれいな写真を撮りたい場合は、屋外や屋上の方が映えるので、暑くても行くコスプレイヤーは多いと思います」(いずみさん)
露出増、暑さ対策?
人気コスプレイヤーが集まるコミケの屋上エリアを見ると、コスプレではなく水着では?と思う衣装のコスプレイヤーも多かった。露出によって人を引きつけるだけでなく、暑さ対策の面もあるという。
「厚いコスチュームだと、夏の屋外はやっぱり暑いです。夏はショート丈の衣装だったり、水着だったり、比較的軽い衣装を選ぶ人も多いと思います。水着を着ることには、暑さ対策という面もあると思います」(アモルさん)
コスプレイヤーの中には、普段はグラビアアイドルとして活動し、プール撮影会などに参加する人もいる。グラビア活動も行っている佐原ゆきさんは、以前は年間5回ほど参加していた屋外の撮影会を、現在は年1~2回に抑えているという。
「最近の夏は本当に暑くて、屋外の撮影はかなり厳しくなっていると感じます。私自身、プール撮影会では日焼けがしんどいうえ、日光の反射などで目が充血したり炎症を起こしたりすることもあります。体力的にもきついので、出演を減らしました」
大変なのはモデルだけではない。
「服を着たまま長時間撮影するカメラマンさんもかなり大変だと思います。夏の屋外撮影はそろそろ対策が必要な段階に来ているのではないでしょうか。屋内や屋内プールを使うなど、やり方を変えていく必要があると思います」(佐原さん)
高校球児たちですら今は昼間の時間帯での試合を避けている。夏のコスプレも、そろそろそのあり方自体を考え直す時期に来ているのかもしれない。
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コスプレイヤーを悩ませているのは、猛暑だけではない。衣装やウィッグ、同人誌の印刷代、グッズの制作費まで相次いで上昇し、「次回も同じ価格で続けられるか分からない」との声も--。記事【美女コスプレイヤーたちもあえぐ「物価高」 衣装、ウィッグ、アクスタだけじゃなく…「アボカド3倍」で“体づくり”も直撃】では、物価高が直撃するコミケの現状を紹介する。
徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku
デイリー新潮編集部
