ブラジルとの親善試合で、ベンチから試合を見つめる(左から)西田、石川、高橋藍=8月25日

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 「買取大吉アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026」は4日に北九州市立総合体育館で開幕する。13日まで開催され、優勝すれば28年ロサンゼルス五輪の出場権を得られる大一番。バレーボール担当の南香穂記者が、日本代表の戦いを展望した。キーマンは好調の高橋藍(25)=ルブリン=と、首痛から復帰した主将の石川祐希(30)=ジラート=で、ライバルは今夏のネーションズリーグ(VNL)の準々決勝で逆転勝ちした中国や、前回大会準優勝のイラン、前回3位のカタールと予想。ロス五輪2年前での切符獲得へ、日本代表が4日のオマーンとの1次リーグ初戦で出陣する。

 最短での五輪切符獲得へ、戦いの火ぶたが切って落とされる。前回優勝の日本は、今大会も出場国のうち世界ランキングは最上位の6位で優勝候補。優勝チームだけがロサンゼルス五輪の出場権を得られる決戦がスタートする。

 高橋藍は間違いなくキーマンの1人。8月25日に東京で行われたブラジルとの国際親善試合は1-3で敗れたが、サービスエースやバックアタックなどを含む10得点を挙げた。順調な調整ぶりに「自分たちのやりたいこと、やってきたことを出せた」と語っていた。

 石川の存在も不可欠だ。VNLの終盤で首を負傷し、合宿で別メニュー調整をしていたが、復調傾向。ブラジル戦は第2セットまで起用され「良いパフォーマンスでプレーできた。アジア選手権前に感覚をつかめた」と振り返っていた。『今季のピークはアジア選手権だ』と語っていた主将は想定外のケガから間に合わせた。

 アジア選手権のライバルは、VNLで激突し、B組に属する中国やイランになる。中国にはVNLの1次リーグと準々決勝でともに3-1、イランには3-2でそれぞれ勝った。高さのあるブラジルとの戦いも、中国とイランを意識したもの。高橋藍は「あれだけブロックや高さのあるチームは、アジアではイランや中国。本当に良い練習ができた」と言い、石川も「フィジカルで勝負してくるチーム。良い経験だった」と手応えを強調していた。

 攻撃を止められた部分について、石川は「ブロックに苦戦した」と分析する。高橋藍も同じ部分を課題としたが「対策されてからが自分自身の勝負。突破していかないとチームの勝ちにはつながらない」と強気で、最後の最後まで突き詰める覚悟を示した。

 対戦機会の多い中国、イラン以外のチームに関して、高橋藍は「何をしてくるか分からない」と警戒している。1次リーグはオマーン、バーレーン、オーストラリアと未知数の相手が並ぶ。C組に属する世界ランキング24位のカタールには、国籍を変えて参加した選手もいる。過去にも「未知のチームに対応しきれないところが少しあった」と言い「何があっても自分のバレーを崩さないことが大事」と油断はない。

 石川は「アジア選手権では、皆さんの前で必ず勝って、ロサンゼルス五輪への出場権も獲得する」とファンの前で宣言した。五輪本番2年前の切符獲得は、その後の調整期間を踏まえても大きなアドバンテージになる。優勝でロス五輪への歩みを進める。

 ◆バレーボール・アジア選手権 男子は4日から13日まで北九州市立総合体育館で開催される。1次リーグは12チームが3組に分かれて実施。上位8チームで決勝トーナメントを争い、優勝チームが五輪出場権を獲得する。1975年にスタートした大会で、2年に1回開催されてきた。世界選手権が2025年から4年に1度から隔年開催になり、2026年から偶数年に行われる。最多優勝は男子が日本の10回、女子は中国の13回。前回大会は男子は日本が3大会ぶり10回目の優勝。8月に中国天津で開催された女子はタイが2大会連続4回目の頂点に立ち、ロサンゼルス五輪の出場権を獲得。日本は3位だった。