吉良大弥が“井岡先輩超え” 国内男子最速タイ5戦目で世界王座奪取 元王者を豪快左一発で7回TKO
◇WBA世界ライトフライ級王座決定戦 同級1位・吉良大弥(志成)<12回戦>同級2位・カルロス・カニサレス(ベネズエラ)(2026年9月2日 横浜BUNTAI)
世界初挑戦のWBA世界ライトフライ級1位・吉良大弥(23=志成)が同級2位の元同級正規王者カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)とのWBA同級王座決定戦に7回38秒TKO勝ちし、元世界4階級制覇王者・田中恒成と並ぶ国内最速記録のプロ5戦目での王座奪取を成し遂げた。
軽量級の新たなスター候補が、世界の舞台で名前通りに輝きを放った。初回から右オーバーハンドや左ボディーを叩き込み、パンチ力で優位性を示すと、3回には空振りしたカニサレスに左を被せてグローブをキャンバスにつかせるダウンを奪取。ひるまず前に出て打ち合ってきた相手にカウンターを狙った。6回に右フックを被弾してヒヤリとさせたが、7回に左フック一発で豪快に倒すとレフェリーがカウント途中で試合を止めた。
当初はWBA&WBO統一世界同級王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)と対戦予定だったが、サンティアゴの練習中に左肘を負傷したことにより急きょ、相手が変更となっていた。統一王者討ちへの対策を重ねていた吉良だったが「スタイルは違うが当てはめることができる」と動揺はみせず。世界挑戦経験のある桑原拓(大橋)らと120ラウンドのスパーリングを重ね“世界仕様”のスタイルをつくり上げた。
国内最速記録の5戦目での王座奪取は、憧れの元4階級制覇王者王者・井岡一翔(37=志成)の当時の国内最速となる7戦目を超える偉業。同ジムに入門する決め手となった大先輩からは調整期間中のスパーリング前に「余裕持ってやれ」と助言も受け、背中を押されていた。その井岡が24年7月にWBAスーパーフライ級王座から陥落して以来、志成ジムは世界戦7戦未勝利だったが、不名誉な記録も止めてみせた。
次戦ではWBA休養王者となったサンティアゴとの統一戦も視野に入れるが、減量苦のためフライ級への転級が濃厚。ライトフライ級ラストマッチで、複数階級制覇を狙える逸材であることを証明する勝利を挙げた。
▼吉良大弥 (ベルトは)重たいです。(5戦目での戴冠は)元々は記録を狙ってやってんですけど、 この試合に勝つことだけ目標にしていたので、それがうれしいです。見ているより楽な展開ではなく、体力的にどうかなと思ったので、中盤で決めてやろうとやりました。めっちゃうれしいです。
