400年続いた山形鋳物の老舗「菊地保寿堂」が経営破綻 「大変残念」伝統継承に吉村知事も憂慮
山形鋳物の老舗で山形市の「菊地保寿堂」が8月31日事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。負債額はおよそ3億8000万円に上ります。
帝国データバンク山形支店によりますと、菊地保寿堂は江戸時代初期の1604年に創業した山形鋳物の老舗です。伝統的な手法による鉄製ティーポットや茶器などの製造を手がけ、日本古来の鉄を用いた製品で知られていました。海外市場では美術品としても人気で高い評価を受けていました。
2014年3月期には売上高が1億5900万円に上っていましたが、累積赤字や在庫の増加で債務超過に陥ったほか、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う輸出の減少などで、2021年3月期に7600万円まで落ち込みました。その後、業績は持ち直したものの、近年の国際情勢の悪化や経済停滞などの影響でコロナ禍前の水準には届かず、先行きの見通しが立たなくなったことから、8月31日事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったということです。負債額はおよそ3億8000万円に上ります。
江戸時代からの歴史がある老舗の事業停止に吉村知事は。
吉村知事「菊地保寿堂は創業から400年を超える長い歴史の中で伝統的な技法を守り抜くだけでなく、本県の歴史や文化の発信に貢献されてきました。こうした企業が事業停止に至ったということで大変残念に思っている」
吉村知事は「状況を聞いた上で、伝統工芸品の維持・発展に向け、議論して取り組んでいきたい」と述べました。
