脳科学者の瀧靖之先生に、家庭で「算数脳を育むためにできること」を聞きました。

■ドライブは数字の宝庫。速さの理解にも好環境

算数や数学好きの人の小さい頃のエピソードでよく聞くのが「ドライブに行って、車のナンバープレートの数字を足し算・引き算していた」です。また、運転中の車内自体が、算数嫌いを生みやすい単元の一つ「速さ」を理解するのに適した好環境といえます。たとえば時速40kmとメーターに表示されていたときに「時速40kmってなんだろうね」「1時間に40km進む速さってこと」「30分では20km進むのか」「じゃあ速さって何だろう?」「う~ん。歩くのも走るのも、どっちも速さではあるし……」「じゃあ素早いってことじゃないね」「同じ時間にそれぞれが進む距離のことか」など、日常で理解を深めておくと、授業で「速さ」を習ったときにも、戸惑わずスムーズに取り組めるはず。算数は、いかに日常生活に落とし込めるかが大事です。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

----------
瀧 靖之(たき・やすゆき)
東北大学加齢医学研究所教授、医師
1970年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士。東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長。早生まれの息子の父。脳科学者としてテレビ・ラジオ出演など多数。著書に『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社刊)など。
----------

(東北大学加齢医学研究所教授、医師 瀧 靖之 構成=内野一郎、柴野 聰 イラストレーション=芦野公平)