第9回日本歌謡大賞で歌う高田みづえさん(1978=昭和53=年)/(C)共同通信社

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「紅白の目玉」第1弾は決定か。高田みづえ(66)が久しぶりのテレビ歌唱で往年のファンを惹きつけた。高田は1985年、大関の若嶋津と結婚して芸能界を引退。翌々年、夫が現役を退いて親方になると、松ヶ根部屋のおかみさんとして働いた。

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「当時、結婚引退は珍しくありませんでしたが、全く異なる相撲界に飛び込んだ勇気は凄かった。しかも、芸能界を辞めた後、テレビ出演はほぼなく、部屋を支え続けました」(ベテラン芸能記者=以下同)

 今年3月、夫が69歳で死去。周囲の勧めもあり、高田は8月25日、NHK「うたコン」で一夜限りの復活を果たした。77年に「硝子坂」でデビューした彼女は、同年の紅白歌合戦に出場。当時、新人が1年目に選ばれることはほぼなく、珍しい現象だった。

「森昌子、桜田淳子、山口百恵の『中3トリオ』、野口五郎、郷ひろみ、西城秀樹の『新御三家』も初出場は2年目以降でしたから、快挙と言っていい」

 なぜ、高田は新人なのに、紅白に選ばれたのか。77年のシングル3枚は全てオリコンベスト10に入り、売上20万枚を超えている。立派な数字だが、最高売上は「硝子坂」の31.1万枚、最高位は「だけど…」の6位と世の中を席巻したとまでは言えない。

「中3トリオ」で最も幸先の良かった森昌子はデビューの72年、2枚のシングルを発売。「せんせい」は最高3位で51.4万枚、「同級生」は最高4位で36.7万枚。当時は新曲の寿命が長く、同年にこの枚数に届いたわけではないが、72年の年間シングル売上で「せんせい」は30位と大ヒット。それでも、紅白には選ばれていない。

■芸能界を震撼させた大麻・マリファナ汚染

「新御三家」でいちばん出足好調だった郷ひろみはデビューの72年、3枚のシングルを発売。紅白出場歌手発表後の3枚目「天使の詩」を除いて考えると、「男の子女の子」は最高8位で27.8万枚、「小さな体験」は最高4位で36.7万枚。売上も順位も高田を上回っているが、紅白には出場していない。

「高田が新人で紅白に選ばれた理由には、この年の芸能界の動向と大きな関係があります。大麻、マリファナ汚染が広がり、歌手から多数の逮捕者が出た影響で、新人にもチャンスが巡ってきたのです」

 芸能界を揺るがす事態に、NHKは出場者の中から逮捕者が出た場合を想定し、補欠歌手を5組ずつ用意していたという。

「高田は紅組5番目で登場し、『硝子坂』を歌唱。同じく新人で、初出場の白組の清水健太郎の『失恋レストラン』と対決しました。出場歌手発表後、逮捕者は出ませんでしたが、当日まで目を離せない状況だったためか、視聴率は77.0%で前年より2.4%アップしました。ハプニング的な要素があったほうが数字は上がるんですね」

「うたコン」では「一夜限りの復活」と謳われたが、高田には本格的な活動再開を期待する声が上がるだろう。

「NHKは、今年の紅白に呼びたいはずです。近年は70年代や80年代に活躍した歌手を後半の目玉にしている。昨年は矢沢永吉、松任谷由実、松田聖子、AKB48のOGなどサプライズの連続で視聴率を上げましたが、今年はタマ切れが予想される。高田みづえにオファーする可能性は高い」

 42年ぶりの紅白出場なるか。

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