二ホンジカ

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8月28日、SNS上で「山肌を埋め尽くすシカの大群」の動画が投稿され話題になった。

「かわいい」だけでは済まない 奈良公園のシカ急増が招く新たな問題

このシカ(ニホンジカ)の動画は、長野県大鹿村の南アルプス上空から撮影されたもので、成獣・幼獣含め数えきれない数のシカが滞留し山を埋め尽くすという衝撃的なものとなっていた。この動画は「南アルプス国立公園」のInstagramでも公開されており、大きな反響を呼んでいる。

実はここ数年、長野県ではシカの繁殖が問題になっており、長野県が公開している公式資料「長野県第二種特定鳥獣管理計画(第6期ニホンジカ管理)」によると、2024年度末に長野県内で生息しているシカの個体数は推定22万頭とされており、うち5万頭ほどが南アルプスの個体とされている。

同資料によると、この数は「生息密度、生息分布域ともに増加・拡大傾向」にあるといい、今後適正な生息密度への誘導対策を行っていく必要があるという。

そのため、長野県は現実的に達成可能な水準として、年間4万頭(うち南アルプスは9千頭)を目標捕獲数にしているが、現在の捕獲数では目標の達成には全く及ばないという。

その原因としては、「南アルプス」という地域の独自性が大きく影響しているようだ。南アルプスは広大な山の集合体であり、登山道が未整備な場所も多く、60歳を超えた高齢ハンター(狩猟免許所持者)たちの安全が確保できないなどの地理的な問題、またハンターを恐れ、シカが安全な場所を求めてさらに森の深い箇所へ逃げ込んでしまうなどの問題があるという。

現在、長野県では他の自治体に先駆けて害獣問題に取り組み、「ハンターデビュー支援業務」など独自の形でハンターを募集しており、シカを含めた害獣対策は県をあげての一大事業となっているようだ。