石川県内では、先週の記録的な大雨による影響が色濃く残ります。羽咋市の邑知潟周辺では、現在も広い範囲で冠水しているほか、浸水の被害に遭った住宅地では住民らが後片付けに追われています。

牛田和希キャスター「豪雨から4日経った羽咋市の邑知潟です。田んぼと農道の境目が分からなくなっていて、タイヤの高さまで水が浸かっています」

記録的な豪雨の影響で、羽咋市の邑知潟では近くを流れる飯山川と金丸川の2か所の堤防が決壊し、田んぼなどが広い範囲で浸水しました。

県などが邑知潟周辺でポンプ車を設置し排水作業を行っていますが、きょう31日も広い範囲で冠水が続いていて、作業員はポンプを増やす作業にあたっていました。

作業員「排水能力を増やす。4台入れていたものを6台にする。正直(排水を)かけたときはぐっと下がるが、上からの水が多いんだと思うが、状況的には変わらない」牛田キャスター「思ったより水が引かない?難航している?」

作業員「そうですね、はい」

県によると、排水が完了する見通しは立っていないということで、今後も排水作業を続けながら、決壊した堤防の応急復旧工事を進め、早期の復旧を目指します。

強い日差しの中、泥のかき出し作業

牛田キャスター「被害が大きかった羽咋市の菱分町に来ています。このあたり土埃もすごく舞っていて、足元はしつこい泥の影響でかなり滑りやすくなっています。そして、非常に暑い中、こちらでは泥のかきだし作業が行われています」

一方、邑知潟からおよそ1キロ離れた菱分町では、多くの住宅で浸水被害が発生。

強い日差しが戻る中、住民らは泥をかき出す作業に追われていました。

深見茂一さん「乾いたらコンクリートみたいになるから、濡れとるうちに出さんと」

当時、水は胸のあたりの高さまで上がってきたといいます。

深見茂一さん「どっかこのへんに水たまることはしょっちゅうあったけど、こんなに上がったのは初めて」

住民「今のところは何も考えられない」

男性は氾濫した飯山川の近くのおよそ600アールの田んぼでコメを育てていますが、稲刈りに使うコンバインや乾燥機など、すべての機械が浸水の影響で壊れたと話します。

深見茂一さん「今週からでも刈ろうかって話してたけど、雨降ったし、無理やね。離農するか、今さら何千万も借金して機械買えない。コメ儲からんしね。ただでさえ赤字でやってるのに。今のところは何も考えられない。とにかく片づけて」

泥が乾ききる前に少しでも作業を進めようと、金沢市から親戚も駆けつけました。

金沢から手伝いに来た親戚「(泥の)においもすごいので厄介。物も全部どかさないといけないし。先が見えない感じ。暑いけどやらないといけないので。みんな協力してやっている」

県によりますと、午後2時時点で、羽咋市と宝達志水町、志賀町、中能登町の300棟で床上・床下浸水の被害が明らかとなっています。

暮らしと生業の再建に向けた道筋は まだ見えない状況が続いています。