洪水が発生した後の川=30日、ネパール中部ヌワコト郡(AP=共同)

 【カトマンズ、北京共同】ネパール中部と中国の国境付近で起きた大規模な土石流と洪水による両国の死者は31日、計919人になった。行方不明者は計4793人で、犠牲者は増える恐れがある。大阪府教育委員会は、ネパールで行方が分からなくなった日本人5人のうち1人と同姓同名の教諭が府立学校に在籍していると明らかにした。本人かどうか「断定できる立場ではない」とし、性別も公表しなかった。

 ネパール観光当局や日本政府関係者などによると5人は「ヤマモト」姓の家族で、大阪の40代夫婦と未成年の3人。26日朝に中国から観光ネパールに入り運転手と合流したが連絡が途絶えた。

 死者はネパール側によると同国で903人。中国では、国営通信新華社によると16人。行方不明者はネパールで4247人、中国で546人。

 中国国営メディアの報道を総合すると、土石流の後に三つのせき止め湖が形成されたが、水の自然排出が進み、決壊する可能性は低い。土石流は氷河崩壊から6~7分で約22キロ離れたチベット自治区シガツェ市ギロンの国境検問所を直撃した。