「僕を起用すべきだと思う」F1に飢える男の“逆オファー” 千載一遇のチャンスで声価を高めた角田裕毅 それでもわずか1戦で見切られてしまうのか?

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オランダGPで、混戦状態にあった中位で異彩を放つ好走を見せた角田(C)Getty Images

 千載一遇のチャンスを手に出来るか--。先のオランダGPで約8か月ぶりにF1に参戦した角田裕毅は、現地時間9月4日に開幕する次戦のイタリアGPにも継続参加が出来るかが注目されている。

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 そもそも急転直下で舞い込んだ出走機会だった。オランダGPの開幕直前にレッドブルのアイザック・ハジャーがボクシングトレーニングで左手首を負傷し、空きシートにレーシングブルズのリアム・ローソンが抜擢され、必然的に両チームのリザーブドライバーであった角田が起用された。

 結果的に角田はオランダGPを完走し、ポイント圏に肉薄する11位に食い込んだ。果敢な走行でオーバーテイクを見せるなど、周囲が「まさに驚異的だった」(アラン・パーメイン代表談)と評した好走は空白の期間を過ごしていた26歳の声価を高めた。

 しかし、契約社会でもあるF1界はシビアだ。現時点で状態は軽傷とみられているハジャーの治癒次第では、イタリアGPから復帰する公算が大きい。仮に若きフランス人ドライバーが復帰すれば、ローソンはレーシングブルズのレギュラードライバーに戻り、角田もふたたび控えに回る。

 あれだけの可能性を示したのに、たった1戦で見切られてしまうのか。そう思わずにはいられないが、当の角田は至って冷静だ。英専門メディア『Planet F1』の取材に応じた際に「自分を(F1で)起用するかどうかは、マネージャーや、来年のラインナップをまだ決めていない他のチーム次第だ」と主張。そして、自信ありげに、こう訴えたという。

「僕は予想以上に速くは知れたと思うし、うまくやれたと感じている。だから(他チームは)僕を起用すべきだと思うね」

 この発言がどこまで本心なのかは分からない。しかし、「自分の仕事はただ速く走ることだけだし、心は常にF1にある。個人的な最大の目標は、常にF1で走り続け、成功を収めることだ」とF1へのレギュラー参戦に強い想いを抱いているのは間違いない。

 一部メディアでは、「2年間も(リザーブドライバーとして)ガレージに居続けるのは嫌」と公言した角田がF1に見切りをつけてインディカーシリーズに転向するのではないかとも囁かれている。そうした中でF1への想いを隠さなかった角田にとって代役シートであろうと、2戦連続での参戦はこれ以上にないアピールチャンスとなる。

 すべてはハジャーの状態次第であり、他力本願の状況だが、角田は“絶好機”を虎視眈々と待っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]