ヒーローインタビューで笑顔を見せる(左から)近本光司、村上頌樹、大山悠輔(カメラ・朝田 秀司)

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◆JERAセ・リーグ 阪神4―1巨人(28日・甲子園)

 阪神・村上頌樹投手(28)は、約1か月ぶりの甲子園のお立ち台で勝利をかみしめた。「負けられない戦いの初戦。絶対取りたいと思っていました」。7回4安打1失点で、自身初となる2年連続2ケタ勝利を昨季同様、巨人戦で達成。長期ロードを終え、帰ってきた本拠地。3連勝中だった巨人を止めた。

 阪神のエースは誰かを証明するような投球だった。3点リードの5回2死一、二塁。中山を迎えてフルカウント。球場全体から背番号41を後押しするような拍手が起きた。「あの拍手がいいコースに投げさせてくれた」。146キロ内角直球で空振り三振。右手を握り締め、雄たけびを上げた。

 “Gキラー”が帰ってきた。昨季まで通算7登板負けなしの防御率0・54と相性抜群の巨人戦で、今季は3月27日の開幕戦(東京D)から連敗した。フォームの改良や試行錯誤を重ねる中、本来の調子を取り戻して5月23日の同戦(東京D)から自己最多タイの4連勝。藤川監督も力を見込んで、ローテ通りでは25日に登板予定の右腕を、中9日で巨人戦の頭にぶつけた。「ローテーションをしっかり回るのは開幕投手の宿命だと思う」。防御率も1・84と良化し、再びセ・リーグトップに躍り出た。

 淡路島コンビが勢いづけた。初回には、同じ兵庫・淡路島出身の近本が先頭弾。「打った瞬間『これ行った!』と思って見ていたら入ってうれしかった」と、オフも地元でともに自主トレを行う先輩の援護に感謝した。

 天王山初戦を制し、29日も勝てば23、引き分けでも24の優勝マジックが点灯する。貯金は今季最多タイの16。宿敵とのゲーム差も2・5に広げた。指揮官は「最後まで集中力高くやっていけたら。本当にまた明日一日、頑張りたい」とかぶとの緒を締め直した。エースの力投でつかんだ1勝から、Vロードを駆け抜けていく。(藤田 芽生)