「骨付きチキンビリヤニ」(税込753円)

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インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」がとても身近な存在になりました。
そのきっかけとも言えるのが、セブンイレブンが2022年から販売し続けている「エリックサウス監修ビリヤニ」。今夏のカレーフェスに合わせて8月18日より新バージョンが発売となったのですが、その完成度の高さから、SNS上は今まで以上に熱狂の声で溢れています。

◆値上げしたものの、納得感がある仕上がり

最新作はランチボックス風の容器に入った「骨付きチキンビリヤニ」。

価格は税込753円と以前よりも少し高めになりましたが、値段を上げたことで具材の選択肢が増え、なんと骨付き手羽元が2本も入るご馳走仕様にパワーアップ! お米はもちろんバスマティライスを使用しており、セブンのビリヤニ史上、一番豪華な内容に仕上がっているのです。

パラパラに炊き上がったバスマティライスからは、シナモンやクローブなどを軸にしたビリヤニマサラの香りが立ちのぼり、一部のマニアにしか伝わらない米の色のグラデーションも健在。上からかかるカレーグレーヴィーも、ビリヤニ自体の香りに厚みを持たせる絶妙な設計です。

◆カレー研究家も太鼓判

スプーンで骨からホロッとはがれる柔らか手羽元も嬉しいポイント。肉類がゴロゴロ入るのがビリヤニの醍醐味の1つですが、この重要な要素をついにコンビニ商品で再現してしまうとは!

ジャガイモを入れることで「コルカタ式ビリヤニ?」と、一部のビリヤニマニアをニヤニヤさせる仕掛けがあるのもエリックサウス監修商品ならではのニクイ演出です。

少し高めの価格になりましたが、紫キャベツやニンジン、ローストオニオンなどの副菜も付いてきて、手羽元が2本も入るご馳走ビリヤニが753円で味わえるなら、むしろリーズナブルすぎると言えるでしょう。

◆定番になりつつあるビリヤニ……なぜ?

それにしても、かつては一部のマニア向けだった「ビリヤニ」が、なぜここまで世の中に浸透し、市民権を得るに至ったのでしょうか。そこには複数の要因が複雑に絡み合っているのではないかと考えます。

まず第一に挙げられるのが、2010年代以降の南インド料理の盛り上がりです。 それ以前にもビリヤニを提供しているお店はありましたが、カレーと米を炒める“チャーハン式”のなんちゃってビリヤニを提供していたお店がほとんどでした。

ビリヤニは南インド発祥の食べ物ではありませんが、南インドでもポピュラーなため、多くの南インド料理店でメニューにラインナップ。そこで本物の炊き込み式ビリヤニとの出会いが生まれ、魅了されていく人が増えていったのです。

※ビリヤニはインド全域、パキスタンやバングラデシュなど、南アジア全体で食べられています。

◆一番の功労者はもちろんあの人

第二に、セブンのビリヤニ監修を務めているエリックサウス総料理長・稲田俊輔氏の存在です。2011年のオープン当初からエリックサウスではビリヤニを提供し、2014年という早い段階で渋谷の東急百貨店にテイクアウトのビリヤニ専門店「エリックカレー&ビリヤニ」を出店。当時は時代が追いつかず2016年頃に撤退してしまいましたが、早くからビリヤニを根付かせようとする果敢な試みを行っていました。稲田氏の情熱がなければ、ここまで浸透しなかったのではないでしょうか。

そして第三の要因として大きかったのが「コロナ禍」です。外食が制限されていた時期、食べ物ネタの中心にあったのはコンビニ飯やテイクアウトご飯でした。セブンイレブンは2022年夏に日本米使用のビリヤニを発売し、翌2023年には前代未聞の「バスマティライス」を使用した本格モデルを全国展開。「コンビニで本物のバスマティ米を使ったビリヤニが買える」という衝撃は、おうち時間を楽しむマニア層を中心に爆発的な注目を集め、一気にバズを巻き起こしました。