芸術家の草間弥生さん(97)が都内の病院で亡くなったことが分かった。公式サイトによると、草間さんは8月14日に亡くなったという。

【映像】草間彌生さんの作品(実際の様子)

 草間さんの会社はコメントを発表し、「前衛芸術家としての国際的な活動に全てを捧げ、亡くなる直前まで絵筆を手放すことなく、永遠の愛と魂を探求し続けた97年の生涯でした」と悼んだ。

 草間さんは水玉や網目をモチーフとしたデザインで知られ、2003年にフランス芸術文化勲章オフィシェ、2016年に文化勲章を受章するなど、国内外でその功績が高く評価されてきた。

 また、幼少期から精神的な辛さを抱えており、その苦悩から逃げることなく芸術という形で表現し続けてきた。1950年代にはニューヨークへ渡り、日本人女性として単身で活動を展開した。

 草間さんの訃報を受け、イラストエッセイストの犬山紙子氏は「まずはご冥福をお祈りいたします」とした上で、「本当にかっこいい方。亡くなる寸前までずっと絵筆を取り続けていた。それは生きていくために描く、呼吸のようなことだったのかなと思う」と語った。

 さらに、「1960年代の白人男性が中心となっているアートの世界に、アジア人女性が単身乗り込んでいって道を切り開き続けた。そのパワーがかっこいい」と称賛。「自分だったら、あれほど未知の場所に単身飛び込む勇気を持てるだろうかと思う」と述べた。

 最後に犬山氏は、草間さんの作品が持つ魅力についても言及した。「作品を見に行くと、自分の中の怖さや、いろいろ抱えているものが、ポップなドットに全部発散してもらえるような気持ちになる。本当に大好きです」と語り、草間さんが遺した芸術への愛を表した。

(『わたしとニュース』より)