公明党の中央幹事会であいさつする竹谷代表(26日、東京都新宿区で)

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 公明党が、中道改革連合と立憲民主党との合流協議で圧力を強めている。

 8月末をめどとする期限までに進展がなければ、中道改革から公明出身議員を離脱させる「完全撤退論」も視野に入れ、合流に慎重な立民に決断を迫っている。協議の行方次第で中道改革の分裂という事態が現実味を帯びかねない情勢だ。(服部菜摘、中田隆徳)

 「立民執行部の合流についての判断をしっかりうかがった上で、公明としても対応を決めていきたい」

 公明の西田幹事長は26日の党中央幹事会で3党の合流協議について、こう語った。竹谷代表は28日にも開く3党の党首会談で、地方組織からの意見聴取を重ねてきた立民の回答を聞き、対応を定める意向だ。

 もっとも、公明内では、立民から満足できる回答が得られると期待する向きは少ない。立民の地方組織からは合流に慎重な意見が相次ぎ、水岡代表は国会で連携する統一会派を「選択肢の一つ」と発言。立民執行部は党首会談で、合併などの完全合流は見送る方針を示す方向で調整している。

 公明は、統一会派では不十分だとの立場だ。谷合正明中央幹事会長は記者会見で「統一会派のオファーは受けていない」と強調した。「(7月に閉会した)特別国会では、統一会派を組まなくていいという判断をした」とも述べ、有効性に疑問を呈した。

 公明の不満は、立民に合流を強く迫れない中道改革の小川代表ら立民出身議員にも向かう。公明としては、公明と中道改革の先行合流も辞さない構えだが、中道改革の立民出身者からは「公明色に染まってしまう。無理だ」といった否定的な声ばかり上がるためだ。

 いら立ちを募らせる公明内で選択肢として検討されているのが「協議決裂なら中道改革から公明出身衆院議員を離脱させる」との強硬論だ。党内には「2月の衆院選を中道改革として戦ったばかりで、離脱は有権者の理解を得られない」との意見はあるものの、公明幹部は「衆参両院議員がそろった体制を作るのが合意事項だ。実現しないなら、完全に仕切り直した方がいい」と訴える。

 衆院議員だけの中道改革は49人のうち、公明系が28人を占める。公明系が離脱すれば、自民党への対抗勢力としての存在感は低下する。小川氏も危機感を強めているが、打開策は見いだせていない。

 小川氏らは26日に中道改革の立民出身議員だけを集めた会合を開き、停滞している合流協議の状況を説明した。出席した執行部の一人は「また立民と公明の出身別の会合で対応を協議する展開も起こりえる」と漏らし、決裂への警戒感をにじませた。