中日・涌井秀章 横浜高の先輩・松坂大輔氏に並ぶ通算170勝「素直にうれしい。あとでLINEします」
◇セ・リーグ 中日4―0阪神(2026年8月26日 バンテリンD)
阪神・伊藤将との“同門対決”を制し、憧れの存在に肩を並べた。中日先発・涌井が6回5安打無失点で4勝目を挙げ、横浜(神奈川)の先輩・松坂大輔氏(本紙評論家)に並ぶ通算170勝に到達した。
「プロに入った時に一緒のチームで2年間やりましたが、とても追いつける人ではないと。帰ってから、かみしめようと思いましたが、勝ち星で並べたことは素直にうれしい。あとで“並びました”とLINEします」
再三の危機をしのいだ。初回2死二塁は佐藤輝をフォークで中飛に仕留め、4回1死一、二塁では前川をシンカーで一ゴロ併殺打に仕留めた。5回1死一塁では、送りバントを試みた伊藤将を高め直球で捕ゴロ併殺打に料理。高校の10学年後輩に貫禄を示した。
天国の恩師にささぐ快投だった。横浜元監督で、春夏通算5度の全国制覇を成し遂げた名将・渡辺元智さんが17日に亡くなった。
「プロ野球に入るための土台をつくってくれた人。(訃報を)聞いた時は“本当なのかな”って。報道が出ても信じられなかった」
技術指導だけに偏らず、人間教育にも注力し、数多くのプロ野球選手を育て上げた恩師と過ごした日々。それこそが涌井の土台だ。
「監督さんに教わったことは個々が胸に秘めてやっている。横浜高校の(現役)OBで自分が年齢が一番上。横浜高校の野球は凄いとまだまだ見せたい。亡くなって初登板で勝てて、少しでも供養になるかなと思います」
今月2度目の5連勝を飾ったチームは、8月に限れば首位。25日に自力CS進出の可能性を復活させ、3位・DeNAに1・5差と迫った。大逆転CSへ、昇竜が混セの主役となる。 (湯澤 涼)

