この記事をまとめると

■ポンティアック・フィエロに代わるレプリカカーのベース車を紹介

■ボクスターや406クーペなど意外な車種が活躍

■GM謹製のフェラーリ風フィエロ「メラ」も存在する

意外なモデルたちが「魔改造」のベースに

 流行が廃れてしまったのか、ここ最近はとんとレプリカカーというやつを見かけなくなりました。ちょっと前まで、あの308ってフィエロだぜ! とか、MR-Sベースのカウンタック走ってた! なんて会話がしょっちゅうあったはず。レプリカのベースとして断トツ人気だったポンティアック・フィエロも市場に出まわる数が減少して、むしろオリジナルが高騰しているとかいないとか。

 もっとも、レプリカカーのベースはなにもフィエロやMR-Sだけではなく、意外なクルマが意外なマシンに変貌を遂げているのです。フィエロのあとを継ぐかのような、次世代ベースカーをピックアップしてみましょう。

●ポルシェ・ボクスター

 レプリカ界隈であまりに完成度が高いとして有名なカウンタック・レプリカ。こちらのベースとなったのが、ポルシェ・ボクスター(986)ご承知のとおり、フィエロ同様にミッドシップパッケージであり、またスポーツカーゆえの低い車体、同時にサスペンションのピックアップポイントまで低いところにあるとくれば、ガンディーニの楔形シルエットにも最適。

 モノコックやサスペンションは流用しつつ、足まわりは鋼管フレームを別に組むなどカウンタック以外にもメタモルフォーゼの可能性は大いにありそう。中古車価格が手ごろなことも手伝って、ポスト・フィエロとなる本命かもしれません。

●プジョー406クーペ

 想像しづらいかもしれませんが、プジョーの2ドアクーペをベースにフェラーリ512BBやら360モデナ、F430のレプリカを作ってしまうファクトリーがあります。レプリカカー&キットカーの本場、アメリカのアルディーノ社は、これまでフェラーリのレプリカを多数制作しており、大半がプジョー406をベースにしているのだとか。

 すると、クルマ好きなら「 FFをミッドシップスポーツに改造かよ」と驚くかと思いますが、さにあらず。いずれのフェラーリもフロントフードをもち上げるとPRVのV6がしっかり残され、無論フロント駆動のまま走るのです。がっかり半分、面白さ半分といったところでしょうが、それこそレプリカカーの醍醐味。無理やり感もまた、魅力のひとつとなるのです。

メーカー自ら作ってしまった珍レプリカも

●フォード・クーガー

 今や日産GT-Rは世界中のクルマ好きが憧れるスーパーカー。それゆえ、レプリカ作りに挑戦するファクトリーも登場しています。なかでも、フォード・クーガーというなんの変哲もないFF車をベースにしたものは超絶な完成度で世界を唸らせました。

 フォード・モンデオという日本でもおなじみだったFFセダンの後継車であり、ベース車両は2.5リッターV6エンジンを搭載し、5速MTというのもポイントだったかと。もちろん、インテリアまではそっくりさんというわけにはいかないものの、素人ならば本物だと信じる可能性大。いずれにしろ、リアルのボディワークを再現して架装した力技には脱帽するしかありません。

 ところで、ベース車として人気が高まったフィエロですが、これに気をよくしたのかGM自体がレプリカカー的なモデルをリリースしていたことご存じでしょうか。フィエロ・メラ(Mera)は、フィエロのシャシーにフェラーリ308にそっくりなボディを架装したレプリカカーとしてその界隈では大人気です。とにかく自動車メーカーが作っただけあって、そっくり度合は凄まじいほど。

 レプリカというレベルではなく、GM製308といっても過言ではありません。それゆえ、フェラーリの大激怒もすさまじく、メラはわずか247台で打ち切り。フィエロをベースにしたレプリカカーのなかではもっともレアであり、もっとも完成度の高い1台に違いありません。

 いずれにしろ、レプリカカーの世界はビックリドッキリするマシンであふれかえっているのかと。この先も廃れることなくオリジナリティをじゃんじゃん発揮してほしいものです。