【米女子ゴルフ】山下美夢有、完全V!日本人最速42戦で歴代4位の4勝到達「いいラウンドだった」
◇女子ゴルフツアーCPKC女子オープン最終日(2026年8月23日 カナダ・エドモントン ロイヤル・メイフェアGC=6452ヤード、パー70)
米ツアー本格参戦2年目の山下美夢有(25=花王)が6バーディー、2ボギーで66と伸ばし、通算23アンダー、ツアー最少記録に並ぶ257をマークし、6月のメイヤー・クラシック以来の今季2勝目を挙げた。初日から単独首位を守る完全優勝で日本人歴代4位のツアー通算4勝に最速の42試合で到達した。2位に入った吉田優利(26=エプソン)に9打差をつける圧勝だった。
18番、山下は2メートルのパットを沈めて今大会28個目のバーディーで優勝を決めた。「緊張感のある一日だったけど、本当にいいラウンドだった。最後バーディーで締めくくれて良かった」。待ち構えていた吉田優らからシャンパンを浴びせられ、満面の笑みを浮かべた。
6打リードしていたが「守りに入ることはなかった」。2番でグリーン右バンカーから放り込み「いい流れのスタートを切れた」。4番でボギーを叩くも、5番パー5で第3打を1メートルにつけて挽回。7番は2・5メートル、8番は3メートルを沈めて連続バーディー。最後まで隙を見せなかった。
連覇を狙ったAIG全英女子オープンは第2日の18番パー4で「8」を叩いて予選落ちを喫し、悔し涙を流した。その後、2週は試合に出場せず帰国。コーチの父・勝臣さんの指導で修正を図った。
「(全英は)めちゃくちゃ悔しかった。自分の実力が出た。(勝臣さんと)何が足りないか話し合って、うまく切り替えられた」
反省点として浮かんだのが力み。飛距離を求め「力が入ってスイングになっていなかった」。100ヤード以内も寄らなくなった。「最大限のパワーで振るんじゃなく、リズム感で飛んでくれたら」とプレーンを意識して振ることで高精度のショットを取り戻した。
「全部攻めるゴルフ。マネジメントもなくプレーしていた」と攻め方にも不満が残っていた。今大会は2ホールしかないパー5は3打目勝負に徹し4日間で6バーディーを奪うなど山下らしい組み立てのうまさも光った。
初日にツアー自己最少の62。2日目以降もバーディーを量産し米ツアーで初の完全優勝。9打差は今季最大の圧勝だった。
ロイヤル・メイフェアGCは大雨の影響で蚊が大量発生。山下も虫を払うようなしぐさを見せたが「本当に虫が多かったけど、それもゴルフ。楽しんで4日間回れた」と集中が切れることはなかった。
「予選落ちして気づけたこともあると思うので、プラスに考えてやっていた。自信になったし、これからも頑張っていきたい」。屈辱の涙を糧にはい上がり、山下がまた強くなった。
【米女子ゴルフ記録アラカルト】
☆最少ストローク記録 257は18年ソーンベリークリーク・クラシック(パー72)でキム・セヨン(韓国)がマークした72ホールのツアー最少ストローク記録に並んだ。今大会の山下は36ホールの大会新記録(126)、54ホールのツアー記録タイ(191)も達成している。
☆日本人最速4勝 ツアー通算4勝は日本人では小林浩美と並ぶ歴代4位。岡本綾子の出場61試合を抜いて日本人最速となる出場42試合で4勝に到達した。
☆2年連続複数回優勝 山下は昨季2勝に続き今季も2勝。シーズン複数回優勝を達成した日本人は他に岡本、小林、宮里藍、畑岡奈紗がいる。2年連続は86〜88年に3年連続で記録した岡本以来2人目。
☆4カ国で優勝 山下はこれまで英国、マレーシア、米国で各1勝しており今回のカナダで4カ国目。全て異なる国・地域で4勝以上を挙げた選手は、米国、シンガポール、台湾、オーストラリア、韓国で勝ったジャン・ハナ(韓国)に次いで2人目。

