「素敵だな」と感じる人の秘密。生まれ持った容姿ではなく「後ろ姿」ににじみ出るもの【書評】

【漫画】本編を読む
「あの人、素敵だな」と感じる時、その魅力は、いったいどこから感じるものなのだろう。顔立ちや服装もその要素だろうが、それだけではないのかもしれない。立ち姿や歩き方、何気ないふるまい。そうした細部に、その人の気持ちや生き方がにじみ出ることがある。
『マダムが教えてくれたこと』(ユニカ/KADOKAWA)は、喫茶店でアルバイトをする女子大生が、常連客のマダムに憧れ、自分らしさを探していくコミックエッセイ。マダムは派手な言葉で女子大生を導くのではなく、日々の装いやふるまいで大切なことを教えてくれる。
もちろん、背筋を伸ばせばすぐに魅力的な人になれるわけではない。けれど、姿勢ひとつで印象は大きく変わる。姿勢を正してみると、不思議と気持ちまでしゃんとする。素敵な人の魅力は、生まれ持ったものだけではなく、日々の積み重ねから作られている。マダムの凛とした後ろ姿を見ていると、こちらまで思わず背筋を伸ばしたくなる。憧れの人に近づく第一歩は、案外こんな小さなところから始められるのかもしれない。
文=アサトーミナミ
