【阪神評論】掛布雅之氏がリーグ最速30本の森下翔太に唯一の注文「阪神のチームリーダーになるためにも大切なこと」…打撃向上は「課題を克服する努力を重ねてきた成果」
◆JERAセ・リーグ DeNA―阪神(21日・横浜)
阪神・森下の30号ソロは、平良の真ん中に抜け気味に入ったスライダーを完璧に捉えた。右肩が下がり気味のスイング軌道にちょうど合う高さだった。調子自体は決していいとは思わないが、失投を見事に一振りで仕留めた。
森下は入団以来、4年連続でキャリアハイを更新して、30本の大台クリアは大したものだ。毎年、シーズン後に課題を克服する努力を重ねてきた成果だろう。今季はチームの優勝争いをけん引しながら、佐藤と個人成績でもデッドヒートを繰り広げている。タイトルを獲得すれば大きな自信につながるし、将来のメジャー挑戦も現実味を帯びてくる。
ただ、ひとつだけ注文したい。一塁への全力疾走を怠らないことだ。佐藤の方が走っている。MLBの方が日本より走塁を抜かないし、阪神のチームリーダーになるためにも大切なこと。私の現役時代、79年に就任したブレーザー監督が全力疾走に強くこだわる指導者だった。その年、24歳で初めて本塁打王を獲得できたのは、一塁までしっかり走る意識を高めたおかげだった。森下のさらなる成長に今一番必要なことに感じる。(スポーツ報知評論家)
