2024年10月25日深夜、北海道江別市の公園で20歳の大学生集団暴行を受け、命を奪われた。およそ2時間にわたり、100回以上も殴る蹴るなどの暴行を受け、全裸にされたうえ、髪まで焼かれていた。犯行に加わった男女6人の多くは10代。さらに、その多くは被害者と面識すらなかった。

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 主犯格とされた川口侑斗被告は犯行時18歳。法廷で述べられたのはその生い立ちで、鑑定医は「知能指数はIQ58、軽度の知的障害。軽度の難聴を抱えている」と証言している。

 2人の兄たちが野球で活躍する一方、川口被告は劣等感を抱えており、支援学校を勧められたこともあったという。川口被告の母は「野球をさせたくて。高校で甲子園に行きたいと聞いていたので(普通学級に)そのままにしました」と語っている。

 川口被告は高校を1年で中退。家庭では母親が自殺を図ったこともあり、そのとき母親を支えたのが川口被告だったと証言。川口被告の母は「精神的に私がいつ死ぬか分からない状態で、侑斗がずっと私の面倒をみていました」と語った。

 鑑定医は「劣等感を暴力で解消する“集団モード”の中でいつものパターンが出た」と分析。事件から約1年10カ月を経た2026年8月7日、札幌地裁は「虐待的・拷問的」と犯行の悪質性を指摘し、川口被告に無期懲役の判決を言い渡した。川口被告は判決を不服として控訴している。

 犯罪心理学者の出口保行氏は川口被告の家庭環境について「多くの犯罪非行に家庭環境が関わっていないということはない。関わっている」としながらも「じゃあそういうのがあったから犯罪者になりますかといったら、そんなことはない。それを基本的に自分がなにか失敗をする、それから犯罪行為をするときの合理化をするための理由にする。私はこんなんだったんだから、仕方がなかったんだという理由付けをし始めてしまうと犯罪や非行が止まらなくなってしまう」と指摘。

 「更生させるために、基本的に自分が何をやったかをきちんと受け止めて、それを相手に対してどういう形で謝罪できるのか。これが一番大事なポイント」と続けると「自分の家庭に原因を持っていっている。自分の資質に原因を持っていっているあいだは自分に目が向かない。その状況が外れない限りは基本的に長い期間、更生するために時間が必要だと考えるのが当たり前になる」と解説。

 「私が勤務した宮城刑務所という仙台にある刑務所、そこは日本の重大犯罪者だけを入れる刑務所。中に無期懲役がごろごろ入っている刑務所。ここでいろいろな面接、心理分析をしているあいだに、その中でも立ち直っていきやすいタイプは自分に目が向いているタイプ。そうじゃないと事件を起こして30、40年も経っているのに、『あれが悪かった』『あの人が悪かった』『会社が悪かった』まだそういう理由付けを使っている。こういうタイプの人は、基本的に更生することが本当に難しい」との見方を示した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)