スポニチ

写真拡大

 タレントの大竹まこと(77)が17日、前立腺がんと診断され手術を受けたことを公表した。同日、パーソナリティーを務める文化放送大竹まこと ゴールデンラジオ!」で告白。生放送後にスポニチ本紙などの取材に応じ、持ち前の毒舌を交えて現状や経過などを明かした。

 番組で共演したお笑いコンビ「阿佐ケ谷姉妹」に付き添われ、ゆっくりとした足取りで取材場所に現れた。頬がこけ痩せた印象だが、トークは普段通りキレキレ。体調を問われると「いいわけねぇだろう!復帰明けで3時間半しゃべって。調子悪いよ!」と“大竹節”を発揮し、報道陣を笑わせた。

 頻尿が理由で約2カ月前に受診。7月ごろにがんと判明し、今月上旬に前立腺の摘出手術を行った。ロボットアームを使った7時間にわたる手術で、今もおなか周りに6カ所の傷痕が残る。手術前後で体重は約57キロから54キロ弱に減少。この日はおむつ3枚を持参して生放送に臨んだといい「頻尿を治したかったのに手術してから尿がダダ漏れで…最初の目的と違う!」と声を張った。

 がんの公表を決めたのは、先月14日に原発不明がんのため死去した美術評論家、雑誌編集者の山田五郎さん(享年67)がきっかけ。「自分の病状を事細かにお話しになっていて、YouTubeでも(視聴者から)“私も原発不明がんです”というお便りを見た。俺は実際五郎さんの発信に励まされたし、ちょっとくらい役に立てるのかな」と思い、決意を固めたという。

 大竹は泌尿器科で手術を受けるとして3日から番組を欠席し、病名は明かしていなかった。2週間ぶりにスタジオ出演し「前立腺が肥大して、それがどうにもこうにもうまくいかない。これ取っちゃった方がいいんじゃないか。原因は前立腺にがんがあると」と明らかにした。

 今後もラジオ出演は続けていく。「ラジオは他の媒体よりリスナーと近い。笑い話も含めて、みんなと分かち合っていきたい」と力を込めた。(小田切 葉月)

 ▼前立腺がん 男性にだけある精液の一部を作る前立腺にできるがん。65歳以上で増加傾向で、60代後半では罹患(りかん)率が1位。全体的に進行は遅く、近年は早期に発見するためのPSA(前立腺特異抗原)検査も普及している。がんが前立腺内だけでとどまっていれば、5年生存率は100%近く、10年生存率も90%を超え、他のがんより予後は良いとされる。手術は全摘出が基本で、内視鏡支援ロボット手術も普及している。