「趣旨について十分な理解に至っていない」蔵内議長の辞職勧告決議案は採決中止 自民県議から緊急動議 福岡県議会
福岡県議会の臨時会で17日、蔵内勇夫議長の議長職に対する辞職勧告決議案の採決が中止となりました。「趣旨について十分な理解に至っていない」として、採決の中止を求める自民県議の緊急動議が、賛成多数で可決されました。
17日午前、福岡県議会に入った蔵内勇夫議長は報道陣の問いかけに対し、何も答えませんでした。
■吉松源昭県議(14日)
「みんな蔵内議長が怖いで終わらせてはいけません。だからこそ私は、辞職勧告決議案を提出することを決意しました。」
蔵内議長の一連の対応は、議長としての信任を失っていると批判したうえで、議長職に対する辞職勧告決議案を提出することを表明しました。
■吉松県議
「蔵内議長を引き続き、福岡県議会の代表として信任するのか、それとも信任しないのか。県議一人一人が態度を明確にするべきだと考えます。」
こうした状況の中、各会派はどのように対応するか協議しました。10人が所属する第3会派の公明党は。
■公明党・新開昌彦団長
「辞職勧告決議案は賛成をすることで決まりました。ここに来て混乱させるわけにはいかない。とにかく、我々としては地域のみなさんとか、いろんなところで声をいただいた中で判断した。」
■民主県政県議団・原中誠志会長
「今日の状況が続いている中で、会派でも通常の県議会活動、県政活動、政務活動に基づく質問作りなどが思うように進んでいない状況があります。」
蔵内議長と主要な会派の代表が集まった会議で、このように切り出したのは、20人が所属する第2会派、民主県政県議団の原中誠志会長です。
蔵内議長に対して、政治的・道義的責任を明確にし、議長職を辞することを含め、みずからの進退について速やかに決断することなどを求める要請書を提出したことを17日、明らかにしました。
■原中会長
「通常の県議会活動に速やかに戻していただけることについては、議長自ら判断し、県議会の正常化を進めていただきたい。」
議長に要請はしたものの、辞職勧告決議案への対応については議員個人が判断する「自主投票」としました。
一方、6人が所属する第4会派、「新政会」は自主投票の方針を決めていました。
各会派が対応を決める中、40人が所属する最大会派、自民党県議団は朝から断続的に対応を協議してきました。取材に応じた渡辺会長は、会派での協議は難航していると説明していました。
■自民党県議団・渡辺勝将会長
「うちも自主投票にするのか、賛成なのか、反対なのかを含めて、会派で縛るかも、この短時間で決めないと。割れています、割れているので。」
福岡県議会の臨時会は、当初の予定より大幅に遅れて、17日午後3時50分すぎから始まりました。
はじめに「金銭授受」疑惑をめぐる議員辞職に伴って、不在となっていた副議長を決める選挙が行われました。その結果。
■蔵内勇夫議長
「板橋聡議員が副議長に当選されました。」
自民党県議団に所属する、みやま市選出の4期目、板橋聡県議が新たな副議長に決まりました。
■新副議長・板橋聡県議
「現在、県議会に対する県民の信頼は大きく揺らいでいる。この現実を真摯に受け止め、事実の解明のために、第三者委員会の調査に議会として全面的に協力し、一日も早い信頼の回復に向け全力を尽くす覚悟だ。」
このあと、正・副議長ポストをめぐる“金銭授受”疑惑の解明のため、日本弁護士連合会のガイドラインに基づく第三者委員会を設置することも正式に決まりました。
【自民県議から緊急動議】
そして、蔵内議長が退席する中、議題となったのが、金銭授受疑惑を告白した吉松県議が提出した、蔵内議長に対する議長職の辞職勧告決議案です。
■吉松県議
「蔵内議長を引き続き、福岡県議会の代表として信任するのか、それとも信任しないのか、この問いにこそ私たち県議一人一人が答えなければなりません。」
提出した理由について、吉松県議は「蔵内議長がとった数々の行動は、その職責にふさわしいと到底いえるものではない」などと批判しました。
これに対し、自民党の県議が緊急動議を出し、きょうの採決を中止するよう求めました。
■自民党県議団・林泰輔県議
「ただ今、決議案について説明がなされましたが、たった今、上程されたものであり、我々議員はその趣旨について十分な理解に至っておりません。」
■板橋聡 新副議長
「起立多数であります。よって、決議案の採決を中止することの動議は可決されました。」
臨時会は、先ほど閉会しました。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年8月17日午後5時すぎ放送
