アストン・ビラ移籍の“合意報道”の新展開! 鈴木彩艶とのドタバタ交渉はパリSGにも責任? ユーベを怒らせた対応に伊メディアが疑念「裏切られた」

パルマからの移籍が有力視されている鈴木(C)Getty Images
秒読み段階にある契約が土壇場でこじれ、破談するのはサッカー界の常ではある。だが、鈴木彩艶とパリ・サンジェルマンの間で実らなかった交渉は、あまりに青天の霹靂だった。
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最低3000万ユーロ(約55億3000万円)以上の移籍金を望んだパルマに対して、3500万ユーロ(約64億5260万円)を提示して早々とクラブ間合意をしていたパリSGは、鈴木側とも早々に口頭合意。関係書類の精査とメディカルチェックを済ませるために、イタリアへとプライベートジェットも派遣し、一気に正式合意まで事を運ぼうとしていた。
まさに最終フェーズに突入していた。だが、急転直下で事態は変わった。フランスのスポーツ専門ラジオ局『RMC Sport』は、その理由が鈴木の代理人が契約に関する手数料500万ユーロ(約9億2179万円)の支払いを要求したほか、2シーズン目からの正GKとしての起用保証を契約条項に盛り込んだためだったと伝えている。
フランス国内では、代理人に支払う手数料の上限は、選手が得る報酬額の10%と定められており、鈴木側の主張は“違反”となる。そのため、パリSGの経営陣は憤怒。「苛立ち、即座に取引を破棄することを選んだ」(パリの日刊紙『Le Parisien』より)という。
もっとも、事態が急転した要因がパリSG側にあったのではないかとする意見もある。
現時点でロシア代表のマトヴェイ・サフォノフとフランス代表のリュカ・シュヴァリエという二人の実力派GKを有しているパリSGは、鈴木のレンタル放出を画策。その移籍先と起用法を明確にせず、メディカルチェックも先延ばしにしていた。
実際、鈴木獲得を巡ってパリSGとの話し合いを進めていたユベントスは、レンタル交渉が遅々として進展しないことを懸念。時間稼ぎのような状態が続いた対応の悪さに幹部たちが激怒したという。イタリア・メディア『Tutto Sport』は、「スズキの移籍はパリ側の意向によって白紙になった可能性もある」と断言。そして、こう続けている。
「ユベントスは自分たちでスズキとの交渉テーブルから離れた。彼らは暗黙の了解で交わされていた合意を裏切られたのだ。だから、スズキとの交渉期間を先延ばしにしても、何も決まらない可能性があることを端から認識していた。
移籍市場の変動において、実質的に細部まで決まっていた交渉が、今回のように突如として破談となり、極めて劇的な形で崩壊することもある。スズキとユベントスの間には、確かに情熱はあった。だが、それが永続的な愛へと発展することはなかった」
ただ、今夏の移籍市場で「人気銘柄」であった鈴木だけに買い手は引く手あまた。すぐに交渉は新たな展開を見せた。
現地時間8月16日、大手スポーツメディア『The Athletic』が、移籍金3000万ユーロに、500万ユーロ(約9億2180万円)の出来高ボーナスを付随させた2031年6月までの5年契約でアストン・ビラと「基本合意した」と報道。現在、同クラブに所属するアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスのユベントス移籍の進捗次第で、メディカルチェックと最終的な書類チェックを済ませて正式発表に至るとすっぱ抜いた。
花の都パリでの活躍が叶わなかった日本代表GKの移籍劇。その行方は、イングランドの古豪で決着となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

