「Here We Go」のファブリツィオ・ロマーノ氏、世界最大級のサッカー掲示板で全面禁止 誤報・過剰投稿・情報の横取り疑惑……“移籍情報王”に異変
「Here We Go」のフレーズで知られ、移籍市場で絶大な影響力を持つファブリツィオ・ロマーノ氏に異例の動きが起きた。
Reddit最大級のサッカーコミュニティ「r/soccer」が、ロマーノ氏に関するコンテンツを全面的に禁止したという。約880万人のメンバーを抱える同コミュニティの管理者は、ロマーノ氏の発信について「他のジャーナリストのコンテンツを横取りしている」と指摘。さらに「過剰なスパム」や、移籍交渉に実質的な進展がないにもかかわらず、細かな情報を繰り返し発信する「ノンアップデート」の連投を問題視した。
ロマーノ氏はSNSで巨大なフォロワーを抱え、移籍市場では「Here We Go」が事実上のブランドになっている。一方、誰よりも早く情報を伝えるスタイルには以前から疑問の声もあった。
今夏にはヤン・ディオマンデのレアル・マドリー移籍を「Here We Go」と報じた際、ドイツ人記者フロリアン・プレッテンベルク氏から、契約上の問題が残っている段階で移籍成立を断定したと批判された。
過去にもジョアン・ペドロのニューカッスル移籍を「成立」と報じたものの、実際にはブライトンへ加入したケースなどが指摘されている。
また、同じ移籍情報を何度も発信する手法も批判の対象となっている。『Daily Mail』によれば、ロナルド・アラウホのバルセロナからリヴァプールへのレンタル移籍について、最初の報道から正式発表までに13回も関連情報を投稿したという。
クラブとの衝突も起きている。
フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍報道をめぐっては、アトレティコ・マドリーがロマーノ氏を皮肉る投稿を公開。「Here We Go」のフレーズを使いながら、バルセロナの「都合のいいリーク」や「フェイクニュース」などに加担していると批判した。
さらに深刻な問題として挙げられるのが、2023年のクリスティアン・アツをめぐる誤報だ。
トルコ大地震で行方不明となったアツについて、ロマーノ氏は「瓦礫の下から救出され、病院へ搬送された」と発信。しかし実際にはアツは死亡しており、遺体は数日後に発見された。この誤報は現在もロマーノ氏を巡る論争の一つとして取り上げられている。
移籍市場では「速さ」が大きな価値を持つ。ロマーノ氏はそのスピードと巨大なSNS網を武器に、世界有数の移籍情報発信者へと成長した。
しかし、「r/soccer」が全面禁止に踏み切ったことで、その発信スタイルそのものに疑問を投げかける声が改めて広がっている。
「Here We Go」で移籍市場を象徴する存在となったロマーノ氏。その巨大な影響力は、果たしてジャーナリズムとしての信頼性と両立できるのか。今回の騒動は、SNS時代の移籍報道が抱える問題を浮き彫りにしている。
BREAKING: YAN DIOMANDE TO REAL MADRID, HERE WE GO!
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) July 26, 2026
Agreement closed tonight with RB Leipzig for fee over €100m for the Ivorian winger.
Diomande will fly to Madrid this week for medical tests and contract signing until June 2031.
DONE. pic.twitter.com/WNtgJysivC

