「異変が起きている」打撃低迷の大谷翔平はMVPにあらず!? 米メディアがカブス外野手との比較論を展開「PCAとはとんでもない差がある」

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身体の不調がパフォーマンスにも影響を及ぼしている大谷(C)Getty Images

 やはりコンディション面の不安は結果にも表れ始めている。ドジャース大谷翔平だ。

 今年6月に左膝を痛め、さらに上腕二頭筋の懸念を抱えたことでオールスター欠場も余儀なくされた偉才は、投手としては現地時間7月3日のパドレス戦以来、登板を見送り続けている。当人や球団スタッフの共通認識として「打つ方に問題はない」と判断し、打者としての出場は継続しているが、直近7試合の成績は打率.207、出塁率.233、長打率.379、OPS.612、1本塁打と芳しくない。相手バッテリーの釣り球に手を出すなど精彩を欠く打席も悪目立ちしている。

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 どうにも内容が上向かない打撃の不振は、大谷が過去5年間で4度も手にしたMVPの行方も揺らがせている。米メディア『SB Nation』は、カブスの強肩強打の外野手ピート・クロウ=アームストロングを「有力候補」と指摘した上で「ナショナルリーグのMVP争いに異変が起きている。ショウヘイ・オオタニがついに最有力候補から外れた」と断言した。

 同メディアは大谷を過小評価はしていない。シーズン成績として打率.297、26本塁打、長打率.554、OPS.953を残し、投手としても14先発で計85.2イニングを消化し、防御率1.79、WHIP0.95、奪三振率9.98をマークした実績をふまえて「公平を期すために言えば、オオタニは素晴らしいシーズンは送っている」と強調。だが、「現時点で打撃面でも著しい成長を見せ、守備も球界トップ水準を維持し続けているPCA(クロウ=アームストロングの愛称)の貢献が持つ価値は高い」と論じた。

 もっとも、すでに多くのメディアが論じている大谷とクロウ=アームストロングを巡るMVP論争において、前者が勝者となるためのキーファクターは単純明快。それは「ふたたび投げること」にある。米スポーツ専門局『CBS Sports』は「投球時以外は守備をしないオオタニと野球界で最高の守備選手と言えるPCAにはとんでもない差がある」とし、「オオタニが勝つためのカギは投球にある」と指摘。その論拠を記している。

「そもそも、ドジャースへの影響力はさることながら、オオタニが『二刀流選手』であるという点こそが、彼が野球界で最も価値のある選手であるという議論の核心を成している。そして、現時点で攻守に数字を伸ばせるPCAこそがより価値のある野手であり、オオタニの熱烈な支持者でさえ、異論を唱えようとはしないだろう。両者の優劣は明白だ。だからこそ、オオタニの投球成績と、ここから投球するか否かは、オオタニ擁護派の核心となり、ひいてはこのMVP論争におけるPCA反対派の根拠となる」

 さらに「あくまで現状のままならPCAが争いに勝つ」と論じる同局だが、こうも続けている。

「投手はイニングあたりのチームに対する影響力が飛躍的に大きいポジションだ。その事実に対しては、異論を唱える者はいないはずだ。となれば、オオタニがシーズン中にふたたびマウンドに立ち、約40イニングほどの投球回を圧倒的な内容で締めくくることができれば、MVPは確実なものとなる」

 もはや風物詩のようになっている大谷とライバルのMVP論争。極限の“個”を見出す娯楽は、シーズンの最終盤まで尽きそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]