韓国のエースを封じた日本代表の守備職人…東藤なな子「やられてるようでは、ここに立つ資格はない」

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◆■「ここに立つ資格はない」示した守備への自負

「日本代表での役割としてディフェンスは私もすごく自信を持ってるところですし、そこでやられてるようでは、ここに立つ資格はないと思っています。(マッチアップの相手が)シューターということで相手の得意なところを理解して守れたというか、試合前に相手の特長を覚えて(試合に)入ることができたかなと思います」


 8月13日、バスケットボール女子日本代表は「三井不動産カップ2026(東京大会)」(有明アリーナ)で女子韓国代表と対戦し、77-59で勝利を収めた。


 この試合、スターターとして出場した東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)は、相手エースのカンイスルのマークについて、試合後、先のように語った。

[写真]=伊藤大允



 カンは3ポイントシュートを得意とし、今年3月の女子ワールドカップ予選ではフィリピン戦で1試合8本の3ポイントシュートを沈めるなど国際大会でも活躍を続けているポイントゲッターだ。そのカンに対して執拗なマークを見せたのが東藤で、特に試合序盤は容易にシュートの機会を与えず、カンの初得点は第1クォーターの残り12秒、フリースローでの得点と、リズムに乗らせなかった。そうした数字には現れない東藤の奮闘も、日本が第1クォーターで25-8と大量のリードを奪った要因の一つといえるだろう。


◆■勝利の中にも反省「第2戦で修正していきたい」

 結果的に試合を通して日本はカンの得点を9点に留めることに。それでも、東藤は「(カンが)段々とシュートタッチも良くなってきてたので、そこはもっとチームで徹底して、シューターを守る意識を持たなくてはいけなかったかなと思います」と言う。


 また、自身のオフェンスについても、「相手(ディフェンス)がオールスイッチをしてきたときに、ペイントアタックという自分の強みを出せなくて、引いて守られるみたいなことがありました。そこで3ポイントシュートを積極的に狙ってもいいのかなと思ったので、(翌日の韓国との)第2戦で修正していきたいです」と、自身の課題を的確に発した。

[写真]=伊藤大允



「全体的に(試合の)出だしが良かったので、ペース&スペースとボックスアウト、フルコートのディフェンスなどチームとしてやることがすごく明確になっていました。ただ、出だしでいい入りができたけれど、第2クォーターにペースを落としてしまったり、後半は韓国のペースにのまれてしまったりしたので、そこは第2戦での課題になると思います」


◆■最年少だった東京五輪から5年…積み重ねてきた自信

 試合を振り返りながらチームとしての手応えと課題を語った東藤。銀メダルを獲得した2021年の東京オリンピックで当時チーム最年少の20歳だった彼女は、今や年齢も中堅となり、落ち着きのあるプレーでチームをけん引する存在となった。


「今までたくさんのきつい思いをして、それを乗り越えてきました。そこでの根拠のない自信じゃないですが、いろいろなことを乗り越えた経験や、一つずつ自分のやるべきことをやっていけばという感覚で毎日過ごそうとしていることがプレーにも(プラスに)生きてきてるかなと思います」と東藤。

[写真]=伊藤大允



 また、若手の台頭も著しいチームにおいては、「私も若い頃には失敗を恐れずに思いきってやっていたので、そういった気持ちを今でも持ちながら、チームを勢いづけられれば。それと、そういう姿勢を後輩が見てくれたらいいなという感覚でやりたいと思っています」と語る。


 東京オリンピック以降もほとんどの大会で日本代表に名を連ねてきた。「自分の積み上げてきたものを信じて、あとは不安とか、なるなるべく自分のマイナスになるようなことは考えないように。(1次ラウンド敗退となった)4年前のワールドカップではすごく悔しい思いをしました。今回、チームでいい試合をするために積み重ねてきたものは確かなものだと思っています」と、来る9月のワールドカップを見据え、強い意志をのぞかせていた。


文=田島早苗


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