「触れた瞬間一撃で制圧」…2000万ドル投じた米ICEエージェントの「手袋」の正体
米国移民関税取締局(ICE)は、現場の職員に「電気ショック」手袋の支給を検討している。
12日(現地時間)の米日刊紙ワシントンポスト(WP)などによると、米国土安全保障省(DHS)は10日、このような方針を発表した。
報道によると、DHSは来年3月までに最大2000万ドル(約32億円)をかけて「緊張緩和および注意分散用の導電装置」を数千個購入する計画だ。
この装置は、いわゆる「グローブ(G.L.O.V.E)」と呼ばれる電気ショック手袋で、ケンタッキー州に拠点を置くコンプライアント・テクノロジーズが製造したものだ。
この手袋はボタンを押して人の体に触れた瞬間、電気ショックが加わる制圧装置だ。相手の皮膚下の神経を電気で刺激し、万が一の物理的衝突状況に対応できるようにする。ここ数年、この手袋は刑務所や警察署の一部で使用されてきた。
ICE当局は現場の緊張状態を緩和するための緊急装備だと説明したが、制圧効果はかなり大きいと伝えられている。
このような動きを受け、取締り現場でのICEの過剰対応をめぐる論争が激化した。人権活動家は、ICEの職員が適切な監督や責任なしに武力を行使することに懸念を示したとAP通信が報じた。
不法拘禁反対派のジョン・ピーターズ氏は「この装置は蜂の針のようなもの。非常に即時的で鋭い」とし、「ICEの現場要員が非協力的な人々を制圧するのに非常に効果的な道具になり得る」と述べた。
製造元のコンプライアント・テクノロジーズは、DHSへの納品に関してコメントを出していない。
トランプ政権の反移民政策の下、ICEはますます強力な権限を振るっており、最近では取り締まり現場で死亡者が相次いでいる。
先月7日、テキサス州ではメキシコ国籍の男性がICE職員の銃撃で死亡し、同月13日にはメイン州でもICE職員の銃撃によりコロンビア出身の男性が死亡した。
